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ベールに包まれた金正日の3人の息子(2)

 金正日の息子のうち少なくとも一人は富豪の子どもが通うスイスの学校を通った。 その一人が金正日の二男・金正哲(キム・ジョンチョル)だ。 ‘朴哲(パク・チョル)’という仮名を使った金正哲は口数が少なく温順な少年だったようだ。

金正哲が書いた詩はいくつか文集に掲載されている。 その一つは90年代半ばの6年生または7年生の時に書いた作品で、その学校と関係がある匿名の情報提供者が中央日報に提供した。 「私の理想的世界」と題した金正哲の詩はこのように始まる。 「仮に私が理想的な世界を持つなら、武器や原子爆弾は許さない。 人が麻薬を手をつけないようにする…」

金正哲はややぞっとするような内容の短編も書いている。 「私の父は幽霊」というタイトルで、父が幽霊のふりをして自分についてまわり苦しめるという内容だ。 一部の伝言によると、金正日は金正哲があまりも弱々しいため後継者になるのは難しいと考えたという。


一時は長男の金正男(キム・ジョンナム)が後継者として最も有力だと伝えられていた。 しかし01年、金正男は偽造されたドミニカ旅券を使用して東京で拘束され、物議をかもした。

三男の金正雲についてはほとんど何も知られていない。 情報に関する問題ということで匿名を求めた米国政府消息筋は、金正雲も幼い頃からスイスで教育を受けたと話す。

しかしいつどこで学校に通ったかは依然として不確実だ。 最もよく引用される民間消息筋は、金正日の料理人を務めた藤本健二だ。 藤本は01年に脱北し、日本に帰国した後、‘隠遁の王国’北朝鮮の王宮生活を語ってきた。 藤本の主張によると、金正日は三男・金正雲を最も愛していたという。

精神的に強く、二男よりも父に似ていると、藤本は話した。 「正哲はあまりにも女性的で、自分の後を継ぐのは難しい」と金正日が参謀に話していたという。 「しかし正雲は自分にそっくりだ」。藤本は韓国のある日刊紙のインタビューで、金正日が三男・正雲を「度胸ある人物」になるように育てた、と主張した。



ベールに包まれた金正日の3人の息子(1)


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