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インドネシアにハングルを使う島が誕生



韓国語の文字であるハングルが初めて海外の民族の公式文字に採択された。訓民正音学会はインドネシア・スラウェシ州バウバウ市が、この地域の土着語であるチアチア語を表記する文字としてハングルを公式に採択したと6日に明らかにした。市は先月21日にチアチア族密集地域のソラオリオ地区の小学生40人余りにハングルで書かれたチアチア語の教科書を配布し授業を開始した。「読む」「書く」「話す」の3つで構成されたこの教科書はすべての文字がハングルでできている。チアチア族の言葉と文化、ブトン島の歴史と伝説、韓国伝来童話などが紹介された。

チアチア族がハングルと出会ったのは、訓民正音学会の教授らの努力の賜物だ。学会副会長のチョン・テヒョン韓国外大マレー・インドネシア語通翻訳学科教授が、文字を持たないチアチア族の話を学会関係者らに伝え、ソウル大学のイ・ホヨン言語学科教授が昨年7月にバウバウ市長と会いハングル使用に向けた覚書を交わした。イ教授は「バウバウ市長は韓流のおかげで韓国に対する印象がとてもよかった。チアチア族も文字ができたことを喜んでいた」と話している。


その後チアチア族教師らが韓国に渡り、学会教授らと教科書編集作業を始めた。イ教授は「熱帯雨林に住んでいた教師らが寒さとホームシックのため何度も帰国しようとし、事業が中断するところだった。曲折の末にハングル書写体系を完成した」と述べた。

文字を持たない少数言語はほとんどが消滅の危機にさらされている。言語を記録することも学校で教えることもないためだ。言語を口伝する人口が減れば語彙も少しずつ消えていく。訓民正音会のキム・ジュウォン会長は、「今回の事業で消えていくチアチア語と文化を生き返らせることができるよう望んでいる。長期的にはチアチア族と韓国の間のつながりも形成されるだろう」としている。

訓民正音学会は今回の事業を足がかりに、「ハングル世界化プロジェクト」を積極的に推進する計画だ。これまで学会は中国・黒竜江流域のオロチョン族やタイ・チェンマイのラオ族、ネパールのチェパン族など少数民族にハングルを伝えようとしていた。しかし韓国に対する反感や非体系的な方法のため失敗していた。イ・ホヨン教授は「ハングルがチアチア族の日常生活に完全に溶け込めるよう継続して支援を行う」と話している。



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