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「新しい歴史教科書は左派偏向を排除…韓国戦争は北朝鮮の南侵」

2011年から中・高校生が使用する新しい歴史教科書では、左派偏向論議を呼んだ内容が消える。 特に大韓民国政府が韓半島唯一の合法政府という点が強調される。

教育科学技術部(教科部)は4日、こうした内容の新しい歴史教科書執筆基準を確定したと明らかにした。 執筆基準とは、教科書の著者が教科書内容を記述する際の一種のガイドライン。 民間出版社はこの基準に沿って教科書を制作し、教科部の検定を受ける。 中学校2年と高校1年は2011年3月、中学校3年は2012年3月から新しい歴史(国史・世界史統合)教科書を使用する。

新執筆基準は、大韓民国建国過程の正統性を強調し、理念的論議の可能性がある記述内容を最大限に除いているのが特徴だ。 「1948年8月15日に樹立された大韓民国政府は、大韓帝国および大韓民国臨時政府を継承した正統性のある国家であることを説明する」という内容が含まれている。 また「大韓民国は農地改革を推進し、親日派の清算に努力したことを記述する」という内容もある。


韓国戦争(1950-53)に関しては戦争が北朝鮮の南侵で始まったという事実を明確にし、李承晩(イ・スンマン)政権については大韓民国政府樹立に寄与した肯定的な面と独裁へ進むことになった否定的な面をともに客観的に記述することにした。 金星出版社などの一部の教科書は、「教科書フォーラム」などニューライト系列団体から「分断の責任を韓国に転嫁するなど大韓民国の正統性を否定している」という批判を受けている。

教科部の李成熙(イ・ソンヒ)学校自律化推進官は「特定理念に偏らず、客観的な観点で記述するというのが新しい執筆基準の核心」と述べた。 これに対し進歩系列である全国歴史教師会のユン・ジョンベ会長は「歴史学界の意見を聞かず、ニューライトの意見をそのまま反映した」と批判した。



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