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女性記者問題は解決へ…北核まで解消できるかは疑問(2)

◇北核と国交正常化=こういう渦中に北朝鮮は4月初め、長距離弾道ミサイル(北朝鮮は人工衛星と主張)を発射した。国連安全保障理事会では議長の非難声明が採択され、朝米関係は対決の局面に突入した。国連の声明にもかかわらず、北朝鮮は5月25日、2回目の核実験に踏み切った。06年10月の1回目の核実験から、2年7カ月後となる。

主要諸国が一斉に「核実験に反対する」という声明を出し、国連は6月12日に安保理制裁決議を発表した。06年、北朝鮮の核実験を受けて採択された国連安保理決議・1718号をもとに▽武器禁輸▽貨物検査▽金融制裁--に関連した強力な制裁条項が追加された。米財務省は金融制裁に乗り出し、北朝鮮はミサイルの実験発射に続いて、核問題を話し合う6カ国協議を離脱するという強硬策を取った。

オバマ米政権は北朝鮮が6カ国協議に復帰し「後戻りできない非核化措置」を取る場合、「包括的パッケージ」を通じ朝米国交正常化に臨むという立場を明らかにした。北朝鮮に対する経済制裁措置の解除はもちろん、朝米両国の国交正常化に向けて解決すべき諸懸案を協議できるということだ。


◇懸案解決できるか=ビル・クリントン-金正日両氏の会談によって、女性記者の釈放は早期に実現するものとみられる。専門家は「5日中にクリントン氏と女性記者ら一行が帰途につく可能性がある」と見ている。ここに、この日の会談では核問題をはじめとする朝米間の懸案が包括的に扱われ、その推移が注目される。

北朝鮮の立場としては、2回目の核実験による国際社会の強い制裁と圧迫から抜け出し、後継体制づくりに向けた対外的な条件を整えるため、米国に渡す贈り物が必要な状況となっている。オバマ米政権が「包括的パッケージ」で対話への意志を示しただけに、北朝鮮はクリントン氏の訪朝をきっかけに朝米交渉に乗り出す可能性がある。



女性記者問題は解決へ…北核まで解消できるかは疑問(1)

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