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現代(ヒョンデ)自動車が昨年末からの世界的な金融危機を機会ととらえ、米国市場で疾走している。先月には米国政府の中古車補償販売プログラムのおかげで4万5553台を販売し、今年の月間最高記録となった。これは前年同期に比べ12%の増加。起亜(キア)自動車も前年同期比4.7%増の2万9345台を販売した。現代・起亜自動車は米国・日本の自動車メーカーに比べ良い成績を記録し、7月までの累積販売台数は42万6988台と、日産の41万9591台を上回り米国内6位に浮上した。
米政府の中古車補償販売プログラムは、中古車を売り燃費の良い新車を買う場合に最大4500ドルまで支援するというもの。現代自動車の先月の販売台数のうち22%がこのプログラムを通じて販売された。アラバマ工場で生産される「ソナタ」は1万3381台が売れ先月の実績を牽引した。次いで「アバンテ」が1万1771台で、燃費が相対的に悪い「ジェネシス」は中古車補償プログラムの逆効果で1037台の販売にとどまり、今年最低を記録した。
現代自動車の販売好調は差別化されたマーケティングが引っ張った。今年1月から新車購入後1年以内に失業した場合には車両を返却したり、ローンを補助する「失業者補償プログラム」を出した。次いで先月には新車購入顧客に1年間ガソリンを1ガロン当たり1.49ドルで給油できる「ガソリン・アシュアランス」を始め消費者から良い反応を得ていた。円高が続き積極的なマーケティングができない日本のトヨタやホンダなどは販売減少幅がやや縮小したが、依然として不振を免れられずにいる。現代自動車米国法人のイ・ビョンホ法人長は、「競合モデルに比べ品質と優秀な燃費が長所の『ベルーナ』『アバンテ』『ソナタ』の善戦が目立った」と話している。
一方、先月の米国の自動車販売は今年に入り最もよい実績となった。米政府が先月24日に始めた中古車補償販売のおかげだ。
米国2位のフォードは1年前より2.4%増え、2年ぶりにプラス成長を記録した。オートデータによると、フォードは先月16万4795台を売り1年前より2.4%増えた。フォードの実績が増えたのは2007年11月以来だ。ゼネラルモーターズ(GM)とクライスラーはそれぞれ19.4%と9.4%の減少となったが、減少幅は今年に入り最も少なかった。トヨタも昨年より販売実績が11%減ったが、6月に比べると28%増えた。
しかし先月の自動車販売好調を先導した米政府の中古車補償販売政策は米上院のブレーキで中断の危機にある。当初米政府が策定した10億ドルの予算が施行から1週間で底をついたためだ。米政府と下院は先月31日に20億ドルの増額案を通過させたが、上院がこれを保留している。このプログラムは11月1日まで運営されることになっている。
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