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双竜自動車従業員「破産防げ」生存かけた闘争



労使交渉の期間中静かだった双竜(サンヨン)自動車工場にまた緊張感が出ている。3日に会社側がフォークリフトを動員して進入路の確保に乗り出すと、塗装工場への進入を図るのではないかという観測も出ている。これに対し関係者は「生産活動再開の一環であるだけで、進入計画は立てていない」としている。

しかし現場の従業員の間には「警察が行かないならわれわれが入ってでも労組を引きずり出そう」という意見が優勢だ。この日午前に通常通りに出勤した2000人余りの従業員は部門別に緊急会議を開いた。従業員代表者協議会関係者は「従業員の70%以上が工場進入に賛成した。公権力投入がだめなら今週中に全従業員が保護装備を着用して入るだろう」と話す。代表者協議会は債権団に早期破産申請を留保することも申請している。


従業員の雰囲気が普通ではないことから、警察と消防本部は人員と装備を増やし、万一の事態に備えている。警察は従業員らが塗装工場進入を図る場合にはこれを阻止する計画だ。姜熙洛(カン・ヒラク)警察庁長は「鎮圧をするなら警察がしなければ。会社側がするというのは話にならない」との考えを示している。

交渉決裂後、労組からの離脱者も相次いでいる。この日午後11時までに100人余りが塗装工場から出てきた。彼らに対しては会社側と労組は異なる主張をしている。

会社側は一部労組離脱者が「3人1組でトイレにも行き、寝るときも手を結んでいる。離脱時には脅迫のショートメッセージを受け取った」と陳述していると明らかにした。指導部が内部統制を徹底しているが、組合員の離脱を防ぐことはできていないことを示している。

これに対し労組は会社側が嘘によりメディアプレーをしていると主張する。労組は「出て行こうとする人を妨げてはいない」としている。先月26日に労組を離脱した組合員は「いま出てくる人はこの状況にうんざりして自発的に出てくるもの。残る人たちは最後まで決死抗争を行うだろう」と話している。

しかし双方の主張のどちらが事実であれ、労組の勢いが急激に弱まっているのは確かなようだ。占拠が長引き組合員に疲れもみられるためだ。2日に労組から出てきた組合員は、「もう意志もなく、会社に未練もない。これ以上するものではない」と70日余りにわたる占拠の感想を述べている。



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