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皆さん、沢尻エリカをご存じですか。
僕は彼女のおかげで日本語も勉強し、また日本の大衆文化にも関心を持つようになりました。簡単に言うと彼女は僕にぴったりの理想の女性で、日本に関心を持つようにしてくれた人物です(こう話しているうちに、またときめいてしまう)。
こんにちは。僕はFTアイランドのリーダー、イ・ホンギです。ご紹介したい本は沢尻エリカが主演したドラマ「1リットルの涙」の同名ベストセラーの小説です。おそらく韓国内でもすでに多くの方が同書を読まれただろうと思います。
昨年、日本でシングルアルバムをリリースして活動する際、友達に勧められてドラマ「1リットルの涙」を見ました。劇中、脊髄小脳変性症という難病を発症して闘病する亜也(沢尻エリカ)の涙の演技に魅了されました。その後、直ちに翻訳された原作小説を買って読んだのです。結末を知っている状態だから「活字で読み直すと退屈なのでは」という心配は杞憂でした。
ページをめくるほどドラマの中の人物の姿がオーバーラップし、次第にしみじみと感慨が深まりました。本は一人称で語りかけていきます。難病に襲われた15歳の思春期少女、亜也が電子メールを送り、日記の形で自分の心境を書き下ろしています。治療方法も知らないまま病気が悪化するのを見守りつつ、これ以上歩くことも話すこともできなくなった、夢多き少女の物語です。
10年間、悪夢のような難病と死闘を繰り広げることになります。同書は「日記を書くことだけが生きていく理由」だとする少女の熱情と愛、生き方の記録です。1リットルまではいかないとも、私はこれまで本を見た中で最も多くの涙を流しました。予想すらできなかったある日、難病に冒された少女のヒューマンストーリーとアンダーラインを引きたくなる感動の文章も僕を泣かせました。
「心ない視線に、傷付くこともあるけれど、同じくらいに優しい視線があることも分かった」「倒れても、また起き上がればいいのだから。倒れたついでに空を見上げたら、青い空が今日も果てしなく広がり、ほほえんでいる。私は生きているんだな」。
一日にも何度も自分に失望し、周辺の環境を恨むことになる未熟すぎる私にとって、この本は「生きていることが最も大きな祝福」という教訓を改めて知らせてくれました。
本は生きる知恵だけでなく、生きる態度も教えてくれる宝庫です。子役で俳優デビューした後、正常な学校生活に適応するのにとても苦労しました。友達もできず、寂しい思いをするときも多く、周りの人に傷付けられることも頻繁にありました。その度、本を通じてほかの人の生き方や経験を間接的に経験し、励まされてきたような気がします。本の中に道がある、という言葉を痛感できました。
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