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【社説】景気回復への自信を危機克服の踏み石にすべき

韓国企業と消費者の下半期の景気回復に対する期待感が、経済協力開発機構(OECD)で最も大きいという調査結果が出た。OECDは韓国の企業信頼指数(BCI)と消費者信頼指数(CCI)がそれぞれ101.2と103.5となり、加盟30カ国のうち最も高かったと発表した。企業信頼指数と消費者信頼指数はそれぞれ、企業と消費者が6カ月後の景気をどのように見ているかを示す指標だ。この指数が両方とも基準値となる100を超えOECD加盟国で最も高いということは、韓国企業と消費者の間に景気が下半期中に反騰するだろうという自信がそれだけ強く認識されているいうことを示している。

実際に昨年の経済危機以後、韓国の景気回復速度はOECD加盟国で最も速いということは、これまでに出された各種の経済指標と企業業績の好調が裏付けている。このため韓国経済の底力に対する内外の賛辞が相次ぎ、下半期中の劇的な景気回復を意味する「V字型」の経済回復に対する期待感が大きくなっていることもまた事実だ。

しかしこういう楽観的な景気見通しは消費と投資をあおり、景気回復を前倒しする肯定的な効果とともに、性急な期待が実現されない場合には急激な景気下降と挫折感を招く危険を持っていることを肝に銘じなければならない。景気回復に対する楽観的な姿勢は経済を実際に立て直す最も強力な原動力になる。しかし楽観だけで景気がみずから良くなるのではない。楽観的見通しを実現できる実力と努力で後押しされなければならない。われわれは過去と未来に対する楽観的姿勢と刻苦の努力に加え、通貨危機を速やかに克服した経験がある。


景気回復に対する楽観を実現するためにいま必要なことは、果敢な構造調整を通じて内部基盤を固めながら未来の成長動力を求めることだ。李明博(イ・ミョンバク)大統領も30日に「企業構造調整の手綱を緩めず、今後世界経済が良くなる時に(成長に)弾みをつけられる戦略を準備しなければならない」と強調している。経済復興に対する自信は良い。今はその自信を実現しようとする努力が必要な時だ。



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