「中国はシリコンバレー出身難民の避難所だ」

最近中国の通信装備チェーン華為のマーケティング担当役員として迎え入れられたロナルド・ラッフェンスパーガー氏の言葉だ。彼はＩＢＭ、シーメンスなど米シリコンバレーで３０年余りにわたる経歴を持つ。ロイター通信は最近「世界的な企業になろうとしている中国企業がラッフェンスパーガー氏のような人材を続々と採用している」と紹介した。

先進国市場の事情に明るいマーケティング戦略担当幹部級が中国企業の主なターゲットだ。中国最大企業のハイアールも先月に米国出身のフィリップ・カーマイケル氏をアジア太平洋地域総括責任者に任命した。ゲーム業界ではテンセント・ホールディングスが米国人のゲーム専門家スティーブ・グレイ氏を開発コンサルタントとして迎え入れた。ロイターは、「先進国の失業率が上がり、最近は製造業界から金融業界に至るまで幹部クラスの外国人人材を採るケースが増えている」と報じた。国営ヘッドハンティング・コンサルティング会社のＣＩＩＣが昨年中国企業と仲立ちした海外派幹部級人材は１０００人程度だ。


日本のスカウト対象はニューヨークのウォール街の人材だ。ウォール街の構造調整で人材市場にあふれる金融専門家を採用している。昨年リーマンブラザースの欧州・アジア地域法人を買収した野村証券が積極的だ。２８日のフィナンシャルタイムズ紙によると、野村証券は世界的投資銀行としての立地を固めるために近く米国法人で人材を４０％増やす計画だ。

住野豪生最高執行責任者（ＣＯＯ）は、「米国法人の人材は現在８５０人だが、１２００人に増員するのが目標だ」と話す。長期的にゴールドマンサックス、ＪＰモルガンなどに追いつくため５０００人程度の従業員が必要だとみている。こうした夢を実現するため野村証券は最近、シティグループやバンクオブアメリカでの経験を持つ金融専門家、シアラン・オケリー氏を米国法人トップに任命した。日本は政府レベルでも人材確保に支援を惜しまずにいる。５月には省庁が合同で高級人材スカウト推進会議を開き、外国人の就業支援に向けた点数評価を導入することにした。外国人の学歴と日本語能力を点数にして評価し一定水準を超えれば日本で就職できるようにする制度だ。



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