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三星重工業の受注契約、造船受注の激減吹き飛ばす快挙



世界的な景気低迷の中、受注が激減していた国内造船業界に大規模受注が舞い込んだ。

三星(サムスン)重工業が29日に発表したロイヤル・ダッチ・シェルとのLNG-FPSO(浮体式液化天然ガス生産・貯蔵・積出設備)供給契約は15年間に最大10隻、金額にして500億ドルに達する。三星重工業の上半期の受注実績は1億ドル規模の船舶1隻にとどまっていた。LNG-FPSOは三星重工業が昨年初めに世界で初めて開発し独占的に供給してきた製品だ。


◆本契約は来年初めに=三星重工業が今回ロイヤル・ダッチ・シェルと結んだ独占供給契約は基本契約だ。本契約は三星重工業がフランスのエンジニアリング会社テクニップとともにLNG-FPSOの設計を終えた後の来年初めに行われる。供給されるLNG-FPSOは長さ456メートル、幅74メートル、高さ100メートル、重さ20万トン規模。韓国の3日分の消費量に相当するLNG45万立方メートルを貯蔵できる。1隻当たり価格は50億ドル水準だ。

今回の契約は特定船舶の受注のための契約ではない。LNG-FPSOの投入地域により内部設備が変わるため、価格と納期などは個別に交渉しなくてはならない。三星重工業は最長15年にわたりロイヤル・ダッチ・シェルが発注するLNG-FPSOの供給権を確保した。ロイヤル・ダッチ・シェルの開発計画を考えると、最大10隻は受注できるというのが三星重工業の見方だ。

◆海洋特殊設備が突破口=激しい受注難が続いていた造船業界は、最近になりある程度の回復傾向を見せている。中堅造船会社の城東(ソンドン)造船海洋が25日に1億4000万ドル規模の原油タンカー2隻を受注し、STX造船海洋は先月に4200億ウォン規模の石油化学運搬船8隻を受注した。現代(ヒョンデ)重工業と大宇(デウ)造船海洋も小規模受注に成功した。しかし昨年の同じ期間に比べると受注額は3分の1にも満たない。

ウリィ投資証券アナリストのソン・ジェハク氏は、「これからの造船市場は一般船舶受注の不振を海洋用特殊船舶が補完する様相となるだろう」と話している。



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