米ワシントンで２７－２８日（現地時間）に開かれた米中戦略経済対話（ＳＥＤ）で、両国は２１世紀を形づくる国際社会の最も重要なパートナーであることを確認し、世界経済の安定化に向け協力することで一致した。

オバマ米政権発足後の初めての対話で、両国は北核問題への取り組みを含む外交・安保・金融危機の解決策・気候変動・環境・エネルギーなど長期的な懸案まで幅広く話し合い、事実上「２強体制（Ｇ２）時代」の開幕を予告した。両国とも対話の結果に満足を表した。

ヒラリー・クリントン米国務長官は閉幕演説で「２日間にわたる対話は、かつて一度も経験できなかったものだった」とした上で「両国のリーダーが２１世紀の前向きかつ協力的な関係の土台を築いた」と述べた。中国の王岐山副首相も「今回の対話は完全な成功」とした後「両国の包括的な協力関係づくりに新鮮な刺激になるだろう」と述べた。


中国・中央電視台（ＣＣ－ＴＶ）は「両国が主要懸案のバランスを取るために努力した」と分析した。人民日報の姉妹紙・環球時報は「米国の大統領・国務相・財務相が出席し、中国の高官およそ２００人が参加したのは、１０年、２０年前には想像もできなかったこと」とし「有史以来、最大規模の高官会議」と評価した。しかしロイター通信は「両国が▽人民元切り上げなど為替レート問題▽米ドルの基軸通貨としての地位問題▽中国の人権問題－－など、敏感な懸案には触れなかった」と指摘した。

◇「国連による対北制裁の必要性を確認」＝両国は「▽北朝鮮の核問題を話し合う６カ国協議▽韓半島の非核化－－などの達成に向けた持続的な努力の重要性を確認し、▽国連安全保障理事会が採択した対北決議の執行▽平和的な手段による核解決の重要性－－にも共感した」と付け加えた。

米ワシントン消息筋は「米国が▽北朝鮮に拘束中の米国人女性記者２人の解放▽北朝鮮の６カ国協議復帰－－に関連し、中国側により積極的な協力を呼びかけたと聞いている」と述べた。両国はイラン・アフガニスタン・パキスタン・スーダンなど紛争地域での協力も強化することで一致した。キーティング米太平洋軍司令官はこの日、「１－２カ月以内に米中高官による軍事対話を再開し、軍事分野でもＧ２の協力を強化していく予定だ」とした。

◇「中国は内需拡大、米国は貯蓄率向上」＝両国は金融危機の克服に向けた協力の必要性にも共感した。ガイトナー財務長官は「中国は社会セーフティーネットの拡充、貧困層への支援などを通して内需を拡大し、米国は貯蓄率を向上させるという認識でも一致した」と話した。ガイトナー長官は米国の財政不良とドル安を懸念する中国を意識し、２０１３年まで財政赤字の大幅削減に努めると明らかにした。

王岐山副首相は「経済成長を政策の最優先とし、両国は保護貿易主義に強く反対する」とした後「米国が中国との経済協力の表示として、米先端製品の中国への輸出を容易にする措置を取る方針を決めた」と述べた。



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