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米フィラデルフィアにある世界的な大手軍需・航空宇宙工業会社ロッキードマーティン社の外見はみすぼらしい。会社は市内の郊外にあり、木に囲まれている。もちろん外見の話だ。あちこちにセキュリティーシステムが隠されている。ほかのハイテク会社と同じく会社の内部も平凡に見える。しかし中では兵器が製造されている。
同社は位相配列レーダー(フェーズドアレイレーダー)を見せてくれた。フェーズドアレイレーダーと呼ばれ、イージス艦などで使われるこの装備は、光素子レーダーを1000キロまで放つ装置だ。ブリーフィング室のビームプロジェクトでもグラフィックが登場した。この資料には世界で初めて公開される米ミサイル防衛(MD)システムの秘密が込められている。
今年4月に北朝鮮が長距離弾道ミサイルを発射した当時、「米国が迎撃できるか」という疑問が浮上した。マスコミと専門家は「不可」を予想した。実際にはどうだろうか。米軍需最大手の一つ、ロッキードマーティン社が今月16日、同社を訪問した韓国人記者団に述べた言葉は「迎撃可能」だ。
海上配備弾道ミサイル防衛システムの担当であるカバロー副社長は「世界初公開の最新ミサイル迎撃システム資料」を提示(グラフィック)し、「米国は短距離(SRBM)、中短距離(MRBM)、中距離(IRBM)の弾道ミサイルや大陸間弾道ミサイル(ICBM)などに対し、それぞれ迎撃システムを構築している」と説明した。
◇発射初期の段階ではレーザーで撃墜
米国防総省の「迎撃」概念によると、どんな弾道ミサイルであれ、発射初期には航空機に搭載されたレーザー(ABL)が出動する。ボーイング社の航空機・ボーイング747-400Fの前頭部に搭載されたレーザー照射装置は、液体燃料エンジンのミサイルは600キロ、固体燃料エンジンのミサイルは300キロも離れたところからそれぞれ迎撃できる。
大きなミサイルの胴体に3-5秒間にわたりレーザーを発射すれば空中で爆発する。標的をとらえてから迎撃まで8-12秒がかかる。北朝鮮のミサイルの大半は液体燃料を使うため、休戦ライン南側からABLで迎撃できるということだ。韓半島は近く実戦配備されるABLの使用に最適地だ。
レーザー迎撃で生き残った北朝鮮の短距離・中距離ミサイルは、イージス艦のスタンダード・ミサイル3(SM-3)で海に迎撃する。ICBMは高度が1200-1500キロまで上がる飛行の中間段階ではSM-3の射程圏を外れることになるが、最高高度の前後には迎撃できる。カバロー副社長は「日米両海軍のイージス艦に搭載されたSM-3が高度1200キロの宇宙空間まで上がり弾道ミサイルを迎撃できるので、北朝鮮が日本を通過する中距離ミサイルを発射すれば東海(トンへ、日本名・日本海)と太平洋のどちらからでも迎撃できる」とした。
また「SM-3は高高度迎撃の確率がより高い」とし「射程1300-500キロの中距離弾道ミサイル(IRBM)は1000キロぐらい上昇し、ターゲットに到達するまでかなりの時間がかかるため、迎撃がさらに容易だ」と説明した。SM-3は同社ではなく米レイセオン社の製品だ。SM-3の迎撃成功率は公開されていないが、1発発射すれば80-90%、2発同時に発射すれば96-99%とみられている。
現在の技術で北のすべてのミサイル迎撃できる(2)
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