|
「信じられない。 当然、朴泰桓(パク・テファン)が優勝し、世界新記録が出るかどうかに関心を抱いていたが…」
朴泰桓(20、檀国大)が自由形400M予選で脱落すると、イタリアのスポーツ専門紙ガゼッタ・デロ・スポルトのボジャ記者がこう話した。 日本人記者も「驚いた。 朴泰桓が自由形で世界大会2連覇を果たすものと思っていた」と語った。
朴泰桓は26日(日本時間)、イタリア・ローマで開かれた2009世界水泳選手権大会の男子自由形400M予選で3分46秒04という低調な記録で全体の12位に終わり、8人が競う決勝進出を逃した。 朴泰桓は競技の直後、「前半にペースが落ち、後半にも追いつけなかった」と語った。 今回の予選脱落は朴泰桓個人の問題に見えるが、内部の事情は違う。 ‘水泳後進国’システムの問題がもたらしたという分析だ。
♯長距離-短距離間でさまよう
朴泰桓は今大会前、2度の米国合宿で自由形1500Mの記録向上に向けて持久力練習に集中した。 水泳専門家らは中長距離選手には持久力が最も重要だと話す。
体育科学研究院のソン・ホンソン博士(水泳担当)は「朴泰桓はもともと短距離選手が備えるべき白色筋を持って生まれた状態で、練習を通して持久力を高めてきた。 これが中長距離の自由形400Mで世界トップに立った秘訣」とし「朴泰桓が持久力を最も高めたのが06年ドーハアジア競技大会で、その後は少しずつ持久力が落ちてきているようだ」と述べた。 朴泰桓はドーハアジア競技大会後、自由形1500Mの記録が徐々に落ち、今大会の前、目標を持久力の向上に設定した。
しかしノ・ミンサン競泳代表チーム監督の話は違った。 盧監督は昨年末、「朴泰桓はスプリンター(短距離選手)としてもっと競争力がある。 今後、自由形400Mと200M、さらに100Mまで挑戦するのがよい」と述べた。 ノ監督と朴泰桓の個人練習の方向が当初から食い違い、どちらが正しいかをめぐり周囲の雑音が続いてきた。
♯泰陵選手村ー担当チームのジレンマ
朴泰桓は担当チームあるいは代表チームのうち一方を選択し、練習に集中していた時期に好成績を出している。 しかし今回は代表チームと担当チームを行き来する中途半端な状況で練習をし、さらに代表チームと水泳連盟の関係者の間では「朴泰桓が練習を怠けている」という声が出ていた。 同僚とレベルが違う代表チームの練習にオールインするのも難しく、かといって代表チームを排除して完全に個人練習をするわけにもいかなかった。
これは結局、予選でペースの調節とコンディションの調整にともに失敗するという結果として表れたという評価だ。 練習システムの中でさまよったり、朴泰桓に韓国水泳界の誰も解答を提示でず、結局、朴泰桓がすべての責任を取って「国民を失望させて申しわけない」と頭を下げたのだ。
【今日のイチオシ記事】
・ 韓国の先端技術は日本の9分の1水準…一部技術は中国に後れも
・ 韓国酒の輸出増加、日本が最大の輸出先に
・ 規模の小さい映画は日本映画が最高
・ 韓国人が肥満になった
・ 韓国人男性は定年後も11年以上働く
・ 【社説】朝米交渉を望む北、真正性を示すべき
この記事を読んで…