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米カリフォルニア州立大の孫聖源(ソン・ソンウォン)教授(経済学)は23日、「今の時点で韓国政府が市中の資金を吸収するために‘出口戦略’を施行すれば、90年代の日本の長期不況や30年代の米国の大恐慌のような状況を迎える可能性がある」と警告した。
孫教授はこの日、大韓商工会議所(商議)が開催した済州(チェジュ)フォーラムで、「景気が完全に回復したと判断されるまで景気浮揚政策基調を維持すべきだ」と主張した。
孫教授は「政府がインフレを遮断するためにその間投入した財政の吸収に乗り出す場合、韓国経済はダブルディップ(二重沈滞)に陥るおそれがある」と強調した。
孫教授は「最近経常収支が過去最大の黒字を達成したのは、輸出額より輸入額が大きく減ったためだ」とし「貿易規模が減って雇用に悪影響を及ぼし、また景気沈滞がくることも考えられる」と説明した。 また「現在としては通貨回転率が低く、インフレの可能性が低いだけに、利上げのような政策を議論するのはまだ早過ぎる」と述べた。
ソン教授は、日本政府が90年代に財政支出で景気浮揚に乗り出し、税収確保のために税金を引き上げた後、日本が長期不況に陥ったことを政策失敗例に挙げた。 また、米ルーズベルト大統領も景気浮揚策を使ったが、この基調を早期に終結したことで大恐慌が長期化した、と強調した。
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