現代・起亜(ヒョンデ・キア)車が国産車で初めて液化天然ガス(LPG)を燃料に使用する「アバンテ」「フォルテ」のLPIハイブリッド車を出したことを受け、トヨタコリアが満面の笑みを浮かべている。国内メディアだけでなく、ハイブリッド車に無関心だった消費者までが注目し始めているからだ。最近、レクサス・トヨタのディーラーには「トヨタハイブリッド(プリウス)の価格はいくらか」「燃費はどれほどか」という問い合わせが一日20-30件あるという。
トヨタコリアは05年からレクサスモデルのハイブリッド車を販売している。しかし一般車に比べて20%以上高いうえ税制優遇がないため販売台数は少なかった。昨年の販売台数は377台だった。レクサスの昨年の販売台数の6.2%、輸入車全体の0.6%にすぎない。
こうした不振をばん回するため、トヨタコリアは10月から世界最高水準の燃費(日本で燃費38キロ/リットル)を誇るハイブリッド車「プリウス」と「カムリ」を販売する。イ・ビョンジン広報チーム次長は「現代車のハイブリッド車発売で消費者の関心が集中したうえ、最大310万ウォンの税制優遇も用意された」とし「プリウスは日本・米国で注文が多いため、韓国では月500台程度しか販売できない」と述べた。
トヨタは現代車のアバンテLPIハイブリッドの燃費が17.8キロ/リットルで、プリウスのおよそ半分であるうえ、ハイブリッド専用高価部品であるバッテリーとインバータのアフターサービス(AS)価格が明確でない点を内心歓迎している。すでにプリウスは輸出を通してバッテリーの安全性も検証されており、部品価格と整備ガイドも用意されている。同社はプリウスの国内での公認燃費が30キロ/リットルにのぼると自信を表している。
問題は価格だ。基本モデルは3000万ウォン(約240万円)台に確定したが、高級型は4000万ウォンを超える見込みだ。
トヨタは97年末、ホンダより6カ月前に世界初のハイブリッド車「プリウス」を量産した。国内モデルは第3世代プリウスで、今年5月に日本に登場した。この車はアバンテハイブリッドとは違い、モーター出力が80馬力にのぼり、エンジンを切った状態でも時速40キロまでモーター駆動だけで走れる。電気車の機能を果たすということだ。
一方、一部のメディアで「トヨタがハイブリッド車だけで20兆ウォン以上の赤字を出し、プリウスは1台売れる度に300万ウォンの損失が出る」という根拠のない内容が報道されたことに対し、トヨタコリアは正確な出所を確認している。
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一方、一部のメディアで「トヨタがハイブリッド車だけで20兆ウォン以上の赤字を出し、プリウスは1台売れる度に300万ウォンの損失が出る」という根拠のない内容が報道されたことに対し、トヨタコリアは正確な出所を確認している。
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