サッカー界がエージェントのため混乱している。国内プロスポーツのうち野球・バスケットはエージェントを認めていない。一方、サッカーは国際サッカー連盟（ＦＩＦＡ）規定に基づき資格試験を受け、公認エージェントを選ぶ。選手と球団の間の潤滑油の役割をするという趣旨で導入されたが、一部のエージェントのためかえってサッカー界を混乱させる要因となっている。

李根鎬（イ・グノ）のエージェントは今年に入って２度も対策なしに国家代表の主力ストライカーをヨーロッパに連れて行き、テストを受けさせた。しばらく無籍選手になり、ワールドカップ（Ｗ杯）予選にも影響を及ぼすところだった。０４年にはエージェントが間に入った外国人選手の獲得不正で監督・球団関係者が処罰を受けたが、同じ不正が相変わらず根絶されていないというのがサッカー界の声だ。

資格試験も無資格エージェントをろ過できずにいる。資格がなくても活動に特別な制約はなく、必要な時だけＦＩＦＡ公認エージェントに謝礼金を出して資格を借りる。さらに「自分と契約すれば巨額の年俸を受けられる」という言葉に簡単に誘惑される選手も無資格エージェントの根絶を難しくしている。こういうエージェントであるほど選手を窮地に追い詰めるのが常だ。朴智星（パク・チソン）・李栄杓（イ・ヨンピョ）・李青竜（イ・チョンヨン）らが１－２カ所のエージェントと関係を結んで自分の価値を高めたのとは対照的だ。


あるプロ球団の関係者は「仲裁者の役割をきちんと果たしているエージェントはどんどん淘汰される構造だ。サッカー協会は資格を発給するだけでなく、エージェントを適切に管理・監督する必要がある。また資格を持つエージェントが仕事ができる環境をつくらなければならない」と述べた。

サッカー協会は先月、無理な海外移籍を推進して物議をかもしたエージェント１人を「忌避人物」で選定し、各球団に通知した。プロ球団実務委員会も「問題が多いエージェントのリストを共有して取引をやめよう」と話している。



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