韓国と米国の防衛産業でイージス艦を共同で建造して海外に輸出する計画が進められている。
現代(ヒョンデ)重工業と米ロッキード・マーチンは21日、両社が保有する技術で中大型級イージス艦を開発し、第三国に輸出することにしたと明らかにした。
イージス艦を開発したロッキード・マーチンと世界最高水準の造船技術を持つ現代重工業が手を組んだ。米国の防衛産業企業が海外の企業とイージス艦を作り輸出するのはこれが初めて。
ロッキード・マーチン関係者は、「韓国初のイージス艦『世宗(セジョン)大王艦』を現代重工業とともに建造した過程で韓国の造船技術の優秀さを確認した。現代重工業側に4000~6000トン級の中型イージス艦開発を提案した」と述べた。両社は昨年末に韓国の建造技術と米国のイージス戦闘システム技術を結合して新たなイージス艦を作り輸出するという内容の覚書を交わしている。現代重工業関係者も「4年前から協力関係を結んでおり、インドをはじめとする海外への輸出で協力することにした。世宗大王艦を建造したことで協力関係が実を結んだ」と説明した。両社は中型イージス艦を販売できる国としてインドを対象国とみている。
これを受け両社は現代重工業が建造した4000~6000トン級の軍艦の船体にイージス戦闘システムの核心となる「SPY-1F」多機能特殊レーダーを装備することを検討している。「SPY-1F」は世宗大王艦に装備された多機能特殊レーダー「SPY-1D」より小型で価格が安い。SPY-1Fはレーダービーム出力と探知・探索角度などでSPY-1Dと同水準だが、弾道ミサイルに対する探知・追撃能力は落ちる。世界で最も小さいイージス艦であるノルウェーのフリチョフ・ナンセン級フリゲート艦がこのレーダーを搭載している。
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