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肺炎による呼吸不全症でソウル新村セブランス病院の重病患者室に入院中の金大中(DJ)元大統領の状態が一部好転していると医療陣が明らかにした。セブランス病院呼吸器内科チャン・ジュン教授は17日「金元大統領が機械を頼らずに自ら呼吸する割合が増えている」とし「合併症が発生せず、このまま好転すれば、早くて2~3日以内に人工呼吸器をはずすこともできる」と述べた。しかしチャン教授は「高齢なので、心臓、脳、胃腸などで合併症が発生する可能性もある」とし「1週間程度は見守らなければならない」と付け加えた。
◆蘭を送ったYS=この日、見舞客の中には「永遠のライバル」金泳三(キム・ヨンサム、YS)元大統領が送ったキム・ギス秘書室長が目を引いた。午後2時ごろ、病院に到着したキム室長はイ・ヒホ夫人に会って「快癒を祈ります」というリボンのついた東洋蘭を渡した。
YSは2005年11月、DJが肺炎で入院したときにも見舞いの電話をかけている。DJも昨年10月、YSの父キム・ホンジョ氏が死去したとき、電話をかけて哀悼の意を表した。しかし先月、DJが李明博(イ・ミョンバク)政府を「独裁」と表現するとYSは「その口を閉じなさい」と言い放って以前のような感情の溝ができた。
◆「9・19合意に帰ろう」=東橋洞(=DJ)側はこの日、DJが入院する3日前(10日)に撮影し、この日放送されたイギリスBBCテレビとのインタビューを公開した。DJは「北朝鮮と米国が自ら合意した2005年9・19合意に帰って、北朝鮮は非核化し、米国は北朝鮮を国家と認めて国際社会で経済活動できるようにしなければならない」と強調した。
DJは、李明博大統領が申し立てた対北支援金の核武装転用疑惑に対し「我が政府は北朝鮮に現金を与えたことがない。代わりに毎年20~30万トンの食糧と肥料支援をした。それで核は作ることができないではないか」とし「私たちが北朝鮮に現金支援したというのはうそだ」と主張した。
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