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10日(日本時間)、ヒマラヤのナンガ・パルバットに登頂した女性登山家のコ・ミヨンさん(41)が、11日に下山中、足を踏み外して転落、遺体のまま見つかった。
コさんの遺体は確認できたものの、悪天候と日没のため遺体の収拾作業は中断されている。コさんは世界で9番目に高い海抜8126メートルのナンガパルバットに登頂した後、ベースキャンプに移動するため下山中だった同午後10時30分(パキスタン時間・11日午後7時30分)ごろ事故にあった。
事故から約15時間が過ぎた12日午後3時10分ごろ、救助隊のヘリコプターがコさんとみられる遺体を発見した。コさんのスポンサー、コーロンスポーツの関係者は「コさんは墜落した所から1キロほど離れたラインホルト・メスナー上部100メートルの地点に、頂上へ向かって横になっているまま、全く動かずにいるという報告があった」と伝えた。
この関係者は「コさんが倒れた地点は深さ1500~2000メートルの峡谷に囲まれている上、吹雪が舞うなど気象条件が良くなく、ヘリコプターが接近しにくくなっている。救助隊が直接その場所に移動しなければいけない状況」と説明した。パキスタンの韓国大使館側は「コさんが率いる登山隊と衛星電話で話をしたが、チームは、コさんの死亡を確認したと伝えた」と明らかにした。
続いて「現地の救助隊がヘリコプターを動員し、13日、遺体を運ぶ予定だと聞いている」とした後「登山隊は大使館側と葬儀や遺体移送などの問題について協議したいとしている」と付け加えた。コさんが墜落した地点は海抜6200メートルの所で、「ナイフの刃のような稜線」と呼ばれる。コさんは10日午後8時30分ごろ登頂後に下山、中間の臨時キャンプ「キャンプ4」で休息を取り、「キャンプ3」を通過、「キャンプ2」へ向かう途中、目的地を100メートルほど残した地点で転落した。
傾斜が激しい高地帯を登った後、下山する場合には隊員全員の体をロープでつなぐが、コさんが足を踏み外した所は普段雪崩れと落石が多く、ロープを使えない10メートルほどの区間だ。転落区間は傾斜が約60度で急傾斜の地域とされる。コーロンスポーツ側はコさんが突然の乱気流にあい、事故が発生したものとみている。
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