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在日同胞ファイター秋山成勲(=秋成勲、34)が米総合格闘技UFCのデビュー戦で勝利を収めた。
秋山成勲は12日(日本時間)、米ネバダ州マンダレイベイ・コンベンションセンターで開催された「UFC100」大会のミドル級マッチでアラン・ベルチャー(25、米国)に2-1で判定勝ちした。
これに先立ちウェルター級マッチに出場したキム・ドンヒョン(28)はTJグラント(25、カナダ)と対戦、終始試合を支配して3-0で判定勝ちした。キム・ドンヒョンはUFC進出後4戦無敗(1ノーコンテスト含む)。
◇秋山、ジャングルで収めた初勝利
秋山はいつものように「タイム・トゥ・セイ・グッバイ」のテーマ曲で入場した。柔道着の右側に太極旗、左側には日章旗がデザインされていた。日本で試合をする時と同じだった。
しかし勝負は違った。日本舞台の四角いリング(幅6.4メートル)よりUFCのオクタゴン(幅9.14メートル)は2倍ほど広かった。相手選手は秋山より身長が10センチ高かった。さらに秋山は昨年9月以来10カ月ぶりとなる試合だった。
慣れない環境の中でも秋山は臆せず、第1ラウンドで見ごたえのある試合を見せた。ベルチャーの長いリーチに対して接近戦を繰り広げ、一度パンチで倒されながらもすぐに起き上がって攻勢を続けた。終了12秒前にはテークダウンを成功させた。秋山は第2ラウンド、ベルチャーを倒してパンチとヒジ攻撃を浴びせた。しかし決定打なくラウンドが終わった。
第3ラウンドは秋山に不利だった。5分ずつ3ラウンドで行われる試合方式(HERO’Sでは10分の第1ラウンド、5分の第2ラウンド)と広いオクタゴンが秋山の体力を落とした。左目が腫れ上がり、視野も遮った。劣勢だった秋山は試合終了直前、テークダウンに成功した。
こうした不屈の闘志が高い評価を受け、2-1の判定勝ちにつながった。米国選手の惜敗にホームファンからはブーイングが起こったが、日本でもブーイングに慣れている秋山は観客に向かって礼をした。快勝とはいかなかったが、それなりに成功といえるデビュー戦だった。
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