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「金剛山射殺事件の真相究明を先行させるべき」



昨年7月11日に北朝鮮南東部の観光地、金剛山(クムガンサン)を観光中に、北朝鮮軍が発砲した銃弾で母親(故パク・ワンジャさん)を失ったパン・ジェジョンさん(24、学生)。

同氏は最近、記者と会い「母の事件をきっかけに南北(韓国・北朝鮮)関係が悪化したのは残念だが、何があっても真相を先に究明しなければいけない」と強調した。同氏は「皆その日の事件を忘れつつあり、関心すらないようだ」とし、暗く、残念そうな表情を見せた。


同事件は金剛山観光事業が全面的に中断される直接のきっかけとなった。政府は昨年7月12日、同事件の真相が究明されるまで金剛山観光を認めない方針を決めた。当時の北朝鮮の主張によると、パクさんが軍事境界区域内に入ってきたのを発見した哨兵が停止を求めたが、これに応じず、発砲したということだ。政府と遺族は現場調査を求めたが、北朝鮮側が拒否し、正確な真相が究明できずにいる。

パンさんは「北朝鮮側にミスがなければ、調査を断る理由がないだろう」と話していた。同氏は「昨年、事件が発生した当時と今、何も変わったものがない」とした。現在北朝鮮に抑留されている現代峨山(ヒョンデ・アサン)の職員ユ・ソンジンさん(45)について、同氏は「基本的に母の問題と同じだ」と話した。責任が誰にあるかを客観的に究明できないだけでなく、解答を見いだせない苦しい状況が続いているいうことだ。



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