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「金正日(キム・ジョンイル)北朝鮮国防委員長が怒りっぽくなり幻覚症状を見せている」という説があると、国家安保戦略研究所の南成旭(ナム・ソンウク)教授が12日、明らかにした。
南所長は13日、平和問題研究所が開催するセミナーで「今年上半期に金委員長の健康はおおむね良好だと評価されるが、昨年8月の脳卒中による後遺症とみられる症状があるのは注目すべきだ」とした後「怒りっぽくなり、否定的な報告には忍耐力が少なくなっているという情報がある」と伝えた。
南教授は「フランスなど外国人の医師らは慎重に“幻覚症状”(hallucination)に触れている」と付け加えた。南氏は後継問題について「後継体制づくりは金委員長追従勢力の政治的生存に向けた最善の選択」とした上で「自分ら(既得権)の特権的な地位を維持するのに必須だと判断している」と述べた。
続いて「公式の職責がない状況で、金委員長が、李済強(リ・ジェガン)組織指導部第1副部長に“三男の金正雲(キム・ジョンウン)氏を後継候補に決めた”という教示命令を下す形で、後継者を内定したものとみられる」とした後「世襲を準備する時間が十分でない上、北朝鮮が進める核保有にに対する国際社会の制裁と牽制が少なくなく、金委員長が後継に内定された当時とは異なる側面が多い」という見方を表した。
特に南教授は、3代父子世襲によって▽金委員長の統治力が弱まり▽国際社会の冷たい視線があることに加え▽北朝鮮体制の耐久性が弱化していることから政策が変わりうると分析した。一定期間は金委員長が進めた政策基調を保つものの、対応力の不在で混乱が生じうるということだ。南氏は「軍部が前面に登場し“冒険主義”を掲げる場合は南北(韓国・北朝鮮)の緊張がより深まり得る」という認識を示した。
【ニュース特集】金正日総書記銌康悪化説
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