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なまはげは「日本のお化け」と解釈できそうだが、秋田を代表する象徴物のひとつだ。親しいイメージの強い韓国のトッケビと違い、なまはげは刀を持ったちょっと気味の悪い表情で、見る人を怖がらせるのが風変わりな特徴だ。空港はもちろん、秋田全域で会えるとあり、地域住民たちの愛を独占している。現在も秋田男鹿地方では、毎年大みそかに「なまはげ行事」が行われている。
なまはげと会える男鹿真山伝承館
秋田男鹿地方の男鹿真山伝承館を訪れると、なまはげのすべてをひと目で見られる。4つの主題別に分けられた部屋では関連歴史と文化、そして多様な形態の仮面を紹介し、観覧客の興味を誘発している。特になまはげの仮面と衣装を着けて記念撮影ができる変身コーナーは人気が高い。また時間帯別で「なまはげ行事」を再現しており、なまはげの故郷という男鹿地方の異彩な文化を間接体験することができる。「なまはげ」という言葉には怠けた心を取り除き、まじめにさせるという意味もある。「なまはげ行事」もこの意味の延長線上だと見ればいい。大みそか、なまはげは各家庭を訪問して1年の反省をうながし、近付く新年に家族の安寧と豊作を祈る。この行事は1978年、日本国家重要無形民俗文化財に指定された。
聖母マリアの涙、聖体奉仕会
秋田聖体奉仕会修道院の聖母マリア像は75年から現在まで101回の涙を流したとして有名だ。涙の目撃者も2000人を超える。涙が流れる模様と時間、量などはそのたびに違ったという。涙の量が多く、つま先まで流し、頬に涙がついたというエピソードも伝わっている。この涙の一部を秋田大学で分析した結果「人間の体液、すなわち涙だ」という結論を出し、84年、ローマ教皇庁から奇跡だと認められたという。
この奇跡の聖母マリア像に会うために毎年多くの海外信者の聖地巡礼が行われている。日本の伝統形式で建てられた聖堂建物とともに十字架の道と修道女たちが直接作ったシンプルで素朴なマリア庭園も印象的だ。
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