中国新疆ウイグル（新疆維吾爾）自治区の首都であるウルムチ（烏魯木斉）で ５日（現地時間） 夜、流血デモが発生し、１４０人が死亡、８２８人がけがをしたと官営新華社通信が報道した。昨年３月のチベット（西蔵自治区）流血事態以後、最大規模の犠牲者が発生した。

中国政府は１０００人の公安兵力を投入してデモを阻止した。ＣＮＮなどによれば鎮圧軍の発砲などで死傷者が発生したということだ。６日には自治区内カシュガル（喀什）市でもデモが起こったと目撃者たちが伝えた。デモに参加した男性は３００人以上が集まってデモを起こしたが、警察との衝突はなかったと伝えた。

１４０人以上の死亡者を出した大規模流血デモ事態の発生してから１日が経った６日、中国新疆ウイグル自治区の首都ウルムチは、表では平穏を取り戻したように見える。


自治区政府はこの日午前、ウルムチ市内に進入するすべての道路の交通を統制している。事実上ウルムチを外部から封鎖したのだ。引き続き大規模なデモ主導者索出作業を始めた。デモ当時、すでに数百人のウイグル族が警察に逮捕された。またデモ主導者といわれる９０人が指名手配された。

中国メディアは「５日午後７時から３０００人のウイグル族がウルムチの人民広場と解放路などに集結して新疆自治区の分離・独立を要求して４時間ほどデモを起こした」と報道した。新華社通信は「デモ隊が凶器を持って通り過ぎる人を無差別攻撃し、車に火をつける暴力デモを起こした」と伝えた。

しかし亡命したウイグル族たちは「デモが平和に始まったのに公安が過剰に阻止しようとしたせいで暴力衝突が発生した」と主張した。



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