昨年政府がウォン相場急落を防ぐためノンデリバラブル・フォワード（ＮＤＦ）市場に加入し４兆５０００億ウォン（約３３００億円）の損失を出していたことがわかった。

国会企画財政委員会に所属するハンナラ党の羅城麟（ナ・ソンリン）議員室と企画財政部によると、政府はＮＤＦ取引を通じて６兆３０００億ウォンの取引損失を出した。

一方、年末時点で取引が終了していない先物為替契約では１兆８０００億ウォンの評価益が発生した。ウォン下落を防御するためＮＤＦ取引で４兆５０００億ウォンの費用を使ったことになる。これは２００４年にウォンが急騰するの防ぐためにＮＤＦに介入して出した損失２兆２０００億ウォンの２倍の規模だ。


また、外国為替平衡基金をウォン建てで調達しドルで運用する過程で１兆９０００億ウォンの利子損失が発生した。

しかし昨年は外国為替平衡基金で２１兆６０００億ウォンの為替差益が発生した。ウォンが急落したため外貨建て資産として保有している基金のウォン換算額が大幅に増えたもの。

これにより昨年の外国為替平衡基金は過去最大規模の１５兆２０００億ウォンの純利益を出した。２００７年まで２６兆３０００億ウォンに達していた外国為替平衡基金の累積赤字も昨年末に９兆１０００億ウォン（政府の追加出資２兆ウォンを含む）に縮小した。