香港島に蘭桂坊という地域がある。 数百店のカフェが集まり、香港の多国籍文化を経験できる名所だ。 ここで小さな洋食店を経営するジョシーという女性は最近、毎週木曜日に自分の食堂で開かれるスワッピング(swapping)にはまっている。 不倫イベントではなくて服のスワッピングだ。 自分が要らなくなった服を持ってきて交換する一種の環境保護運動だ。 参加の資格はないが、条件はある。 服を3着以上持ってこなければならず、持ってきた分だけ交換できる。 またきれいに洗濯された状態の良い服でなければならない。 100香港ドル(約1300円)の参加費が必要だが、その一部は慈善団体に寄付される。 もちろん爆発的な人気だ。 行事が開かれる度に100人以上の人が集まり、自分の好みの服を見つけて喜んでいる。
彼女がスワッピングを始めたのは昨年初め。 ある新聞記事で、香港のゴミ埋立地が5年後にはいっぱいになるという記事を読んだのがきっかけになった。 その後、彼女は10歳の息子に環境の重要性を教えるために勉強した。 合成繊維は腐らず土壌汚染の原因になり、羊毛衣類は腐ってメタンガスをたくさん排出し地球温暖化の主犯になることをその時に知った。
関連統計を見るとぞっとするほどだ。 英国では毎年215万トンの衣類が売れ、9000億着の衣類が捨てられている。 米国では毎年一人が平均30.8キロの衣類を捨てる。 香港では市民72%が服を捨てた経験があり、44%は着ていない新品の衣服を置いたままにしているという調査結果もある。 ジョシーが毎週木曜日だけはすべての仕事に優先して服のスワッピングイベントを開いている理由だ。 参加者の第一の目的は自分が好む服を手に入れることだ。 気に入った服を手に入れ大声を出しながら喜ぶ客もいるという。
最近はもう一つの喜びができたという。 服とファッションについてお互い異なる趣向を持つ人たちが、対話をしながらファッションに対する視野を広めているのだ。 ジョシーは「思考のスワッピング」も行われる一石二鳥のイベントに変わっていると誇らしく語る。 香港の有名なイメージ・コンサルタントであるクレア・エドワーズもジョシーの意見に同感している。 エドワーズは5月、自分が開催した環境保護服スワッピングパーティーで参加者にこう語った。 「人の服で良い姿を発見できれば、自分のファッションの視野も広くなる」。そして彼女は参加者10人の女性に自分の趣向とは異なる服を推薦し、別の自分を発見することを勧めた。 みんな涙を流すほどエドワーズに感謝していた。
環境保護と恵まれない隣人支援、そして節約のために始まった香港の服スワッピングは最近、このように思考の共有ともう一人の自分の姿を見つけるための社会運動として広がっている。 市民の関心が高まり、最近では個人が効果的に服スワッピング行事を開く秘訣を教えるインターネットサイトも登場している。 妥協を知らずむやみに突き進む韓国政治も、考えてみれば自分の服、自分のファッションだけにこだわり過ぎではないだろうか。 国会に国民のための政策スワッピング行事を開いてみるよう勧めたい。
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