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【コラム】「南南南」葛藤と「月千」先生

 盧武鉉(ノ・ムヒョン)政権当時、南南葛藤は学界でも激しかった。盧武鉉政権の対北朝鮮政策樹立に核心的な役割をした学者グループは、異なる立場の学者を公然と締め出したりした。大統領選勝利の戦利品は学界でもあったのだ。あたかも政界の‘整風運動(反対派粛清運動)’のように総入れ替えが試みられたし、‘386進歩’(90年代に30歳代、80年代に大学生で学生運動に参加、60年代に出生)に象徴される学者は学界を代表するグループになった。これに伴い、立場が違う学者は政府の諮問委員会からも次第に除外され、各種研究プロジェクトでも疎外された。

もちろんそのグループのすべての学者がこのような行動をとったわけではないが、一部はひどかった。異なる立場の学者は突然‘守旧バカ’と見下された。既得権勢力という烙印も押された。


社会科学を研究した学者には現実政策に意見を述べる機会がなくなった。しかし彼らはどうしようもなかった。つらくてもただ耐えるしかなかった。そしてたまに機会が与えられると、彼らは必要以上に政府の対北朝鮮政策を非難し、それを眺めるのは胸が痛んだ。


しかしもっと残念なことは、対北朝鮮政策が一方向に展開するしかなかった点だ。さまざまな見解を取り入れられず、より広い範囲での代案を検討できなかった。生産的な批判さえも受け入れられなかった。核心グループはますます自分たちだけの世界を作った。当然、政策の幅は狭まっていき、それは政府にとっても不幸なことだった。

李明博(イ・ミョンバク)候補の当選で新しい核心学者グループが登場した。これからは性向や理念が異なる学者とも‘疎通’が生じると期待された。現政権がそれを重視したからだ。包容もあると希望した。今回の核心グループは前政権に比べて学界経歴でも年齢でも先輩だったからだ

前政権のように、子どもように、あるいは占領軍のように行動するとは考えなかった。したがって時間の流れとともに歴史が進歩し社会が発展するように、学界の成熟度も高まると考えた。そう信じたし、そうすべきだった。

しかし前政権の対北朝鮮政策があまりにも気に入らなかったためか。鬱憤があまりにも大きかったためか。それとも諮問も一種の権力として分け与えたくなかったのか。主体が変わっただけで、分裂と排他的な態度は依然として残っていた。もちろん今回もすべての核心グループがそうだということではないが、多くの場合がそうだった。したがって現政権の人たちも批判をきちんと受け入れることができなかった。異なる見解は無視され、時には黙殺された。政策の細部に対する問題点指摘にも顔をしかめた。

さらには‘南南南’葛藤という造語までが登場した。過去には保守と進歩の南南葛藤だったが、今では保守の中でもまた分裂があるということだ。かつて進歩陣営によって保守に分類されたが、今は李明博政権の対北朝鮮政策にそのまま従う保守とそうではない保守に分けられたということだった。「私は中央の実勢保守であり、お前は辺境の無意味な保守」という力自慢にも聞こえ、健全な批判は結局は非難の包装にすぎず、「非核・開放・3000」につくのか「太陽政策」につくのか二者択一しろという詰問だった。

前政権で感じたように悲しく残念なことだった。5年が過ぎても変わったものはなかった。実際にはもっと大きな悲しみだった。早急に南南葛藤を治癒すべき時期にむしろもう一つの南をつくり出すとは。

学者なら、異なる見解にも傾聴し、批判を受け入れてよりよい代案を作り出さなければならない。それが学者の本分だ。自分が支持する政府とその政策の成功のためにもそうする必要がある。したがってたとえ異なる見解でも、説得して理解させることで絶えず支持の外縁を拡張していかなければならない。ところが‘同じ陣営’さえも分裂させてしまうとは。

その瞬間、ふと‘月千’先生を思い出した。前政権当時、1カ月に対外活動だけで1000万ウォン(約80万円)を稼ぐとして名付けられた学者たちだ。1000万ウォンはもちろん誇張だが、それだけ活発に政府の諮問活動をしていたということだ。今はどうなのか近況は知らないが、想像はできる。‘南南南'という世の中なのだから、おそらく彼らの生きた経験と建設的批判はそのまま死蔵されているのだろう。

彼らが‘月千’ではないにしても‘月五百’先生程度としては残っていなければならない。もちろんお金の話ではなく、それほどの活動空間を与えるべきだという意味だ。むしろそれが今の核心グループを成功に導く道だ。



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