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三星の「見る電話」か、LGの「聴く電話」か

 見る電話機か、聴く電話機か。 国内電子業界の双壁をなす三星(サムスン)電子とLG電子が相反する携帯電話機市場戦略で対抗している。

三星電子が15日に公開したグローバル戦略フォン「ジェット」は7.9センチ(3.1インチ)の大きさのアクティブ型マトリックス駆動有機発光ダイオード(AMOLED)画面を搭載している。 解像度が800X480ピクセルで、従来のAMOLED(480X320ピクセル)に比べて3倍以上も鮮明だ。 この製品は海外の注文が200万台を超えるほど関心を集めた。 三星が30日に公開するジェットの国内型モデル「ハプティック(HAPTIC)AMOLED」は画面を8.9センチ(3.5インチ)にした。

同社がこのように‘見る携帯電話’に集中するのは、通話よりもメッセージ・ゲームなどをする時間のほうがはるかに長いという判断からだ。 第一企画コミュニケーション研究所が10-30歳代の国内携帯電話使用者450人を対象に調査した結果、携帯電話利用時間全体のうち「通話」は20%にすぎなかった。 これに対し「メッセージ」(17%)、「ゲーム」(14%)、「DMB」(12%)など画面を見る時間は60%を超えたという。 回答者の4人に1人は「携帯電話の画質は重要」と回答し、その中の半分は7.6センチ(3インチ)以上の大きな画面を好んだ。


これを受け「触覚」が重視されたハプティックシリーズに続き、「視覚」を強調した製品が相次いで登場する見込みだ。 三星電子はジェットとAMOLEDに続き、9月には9.4センチ(3.7インチ)AMOLED画面のスマートフォン「オムニア2」を出す。 コンテンツ普及のために同社は年初、ヨーロッパで、携帯電話で1600件余りの映画・ドラマをダウンロードして楽しめる「ムービーストア」(www.samsungmovies.com)サイトを開設した。 市場調査機関ストラテジー・アナリティクス(SA)によると、三星電子は1-3月期、大画面タッチスクリーンフォン610万台を販売し、この分野でシェア1位(24%)になった。 LG電子(530万台)・アップル(380万台)・ノキア(290万台)が追撃している。

三星の‘見る電話’に対し、LGは‘聴く電話’で対抗している。 LG電子が今月国内市場に出した「アレナ(ARENA)」はKTとLGテレコム用に対してデジタル著作権保護装置(DRM)を解除した。 SKテレコム用は依然としてDRMを適用している。 DRMは不法複製を防ぐためにMP3ファイルに挿入されたコード。 無分別な音楽ファイル複製を防止する役割を果たしたが、合法的MP3ファイルを携帯電話で聴くうえで障害になっていた。 例えばKT使用者なら、音源サイトの「トシラク」に接続し、MP3ファイルを一つひとつKT用DRMを適用したファイルに変えて携帯電話に電送しなければならなかった。 DRMが解除されれば、一般MP3プレーヤーと同じくMP3ファイルを直接携帯電話に取り込んで鑑賞できる。

三星オムニア、ソニーXPERIA X1などスマートフォンを除いて、DRMを解除した一般フォンが出てきたのは3年ぶり。 匿名を求めた業界関係者は「移動通信3社がすでに昨年8月から自社の音楽ポータルのメロン・トシラク・ミュージックオンでDRMが解除されたMP3ファイルを販売しており、今になってこのファイルを活用できる端末機を出するのは遅い感がある」と述べた。



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