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朝鮮王陵40基が世界文化遺産に登録される

朝鮮王陵40基が国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界文化遺産に登録された。ユネスコは26日にスペインのセビリアで開かれた第33回世界遺産委員会でこのように決定した。これで韓国は世界遺産9件を保有することになった。ユネスコは登録評価報告書で、朝鮮王陵について▽儒教・風水的伝統を根幹とした独特な建築と造景様式の世界遺産的価値が十分で▽祭礼儀式など無形の歴史的伝統が続き▽朝鮮王陵全体が統合的に保存・管理されている点などを高く評価した。しかし、▽一部破損している陵域の原型保存▽開発圧力による緩衝区域の適切な保存指針策定▽総合的観光計画と案内開設体系の構築を勧告した。

文化財庁は、「宗廟(チョンミョ)と昌徳宮(チャンドックン)に続き朝鮮王朝関連の文化遺産がほとんど世界遺産に登録され、朝鮮王朝の文化的優秀性と独創性を認められた」と評価した。今回登録された40基は北朝鮮にある2基を除いた朝鮮王朝27代王陵全体だ。江原道寧越(カンウォンド・ヨンウォル)にある6代端宗(タンジョン)の荘陵(チャンルン)などを除いては大部分が首都圏にある。京畿道九里市東九陵(キョンギド・クリシ・トングルン)地域が太祖の健元陵(コンウォンルン)、5代文宗(ムンジョン)の顕陵(ヒョンルン)など9基が集まっており最も多い。京畿道高陽市西五陵(キョンギド・コヤンシ・ソオルン)には8代睿宗(イェジョン)の昌陵(チャンルン)、19代粛宗(スクジョン)の明陵(ミョンルン)など5基が、西三陵(ソサムルン)には12代仁宗(インジョン)の孝陵(ヒョルン)など3基がある。朝鮮王陵は都の漢陽(ハニャン)を中心に4キロメートル以上40キロメートル以内の場所に風水吉地を選んで陵を造成しており景観が美しい。造成当時から国が管理し盗掘被害などもほとんどなかった。文化財庁は今回の登録を記念して28日から来月12日まで朝鮮王陵を無料で開放する。

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