綾瀬はるか（２４）が「ハッピーフライト」で韓国の観客と対面する。

日本で今、いちばんホットな女優として評価を受けている綾瀬はるかは、２００４年に放送されたドラマ「世界の中心で、愛をさけぶ」と「白夜行」「ホタルノヒカリ」などでスターダムにのし上がった。最近、クァク・ジェヨン監督が演出した映画「僕の彼女はサイボーグ」にも「彼女」として出演した。愛らしいマスクと魅力で日本では「結婚したい女性芸能人」１位にランクインしている。


彼女が「ハッピーフライト」で演じる役はミスを連発する新人客室乗務員の悦子。膨らむ期待を抱いてホノルル行きの初の国際線フライトに発つが、自分が想像した客室の様子とは全く違った風景に慌ててしまう。厳格なチーフパーサーのチェックも恐怖の対象だ。

「ハッピーフライト」は予測と通念を破る愉快な笑いの伝道師、矢口史靖監督の新作。矢口史靖は男子高校生たちのシンクロナイズドスイミング挑戦記「ウォーターボーイズ」と女子高生たちのジャズバンド結成記を描いた「スウィングガールズ」で注目された。２つの作品に出演した妻夫木聡と上野樹里をスターにした主人公だ。

「ハッピーフライト」はＡＮＡの全幅的な撮影協力により制作コストを抑えた。ＡＮＡは映画会社にジャンボボーイング７４７－４００機を１５日間無償で貸与した。これは金額に換算すれば１０億円以上という巨額だ。

内容盛りだくさんで愉快なキャラクターは矢口史靖監督の専売特許。ミスを連発である新人スチュワーデスのみならず機内食のメニュー選択をめぐり神経戦をする機長と副機長、いつもデートの約束を守れない地上勤務要員、飛行機恐怖症で搭乗拒否騒動を起こす新婚主婦らが登場する。

矢口史靖監督は綾瀬はるかに対し「初々しくかわいらいいルックスだが、この映画ではちょっとピントはずれのようなコミカルな部分を引き出すのに力を入れた」と話す。

管制塔と操縦席、統制室、鳥類退治班（バードパトロール）など、あまり知られていない空港の裏面を見る楽しさにも引かれそうだ。７月１６日公開。