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【社説】北核実験から1カ月…「膠着状態」長びかせてはいけない

北朝鮮が2回目の核実験を強行してひと月が経った。これまで国連安全保障理事会が制裁決議を採択し、米国、日本が独自の追加制裁措置を取った。これに加えて米国と日本は北朝鮮のミサイル発射の動きに対応して迎撃を準備しており、韓国側は「5カ国協議」を推進している。中国とロシアは北朝鮮の核保有反対の立場を明らかにしているが、新たな措置は行わない姿勢だ。一方、北朝鮮は外務省の声明を通じて核兵器を絶対断念しないと公式的に明らかにし、安保理制裁など国際社会の警告を黙殺している。1カ月間行われたことを見ていくと、北朝鮮核問題は「膠着状態」に陥ったように見える。

もちろんまだ安保理制裁が効果を出すほどの時間が経っていないとみることもできる。しかし最初から安保理制裁は武力制裁などが排除された制限された内容であり、制裁の効果より北朝鮮の核武装を非難、反対する意思を表示するための象徴的・政治的要式行為に近かった。それでも北朝鮮はまったく動じず、「核放棄絶対不可」を公式的に明らかにしたので制裁決議はほとんど効果を出せない状態だ。米国や日本などの追加的制裁も北朝鮮の核放棄を導き出すものと見にくい。我々の「5カ国協議」案は新たな対北制裁を意味するのか、でなければ新たな外交的解法を意味するのか明らかではない状態だ。

我々は現在の膠着局面が長びくことは危ないと考える。国際社会が北朝鮮の核保有を見逃す結果につながる可能性が高いからだ。膠着局面の継続は北朝鮮に核兵器とミサイルの性能改善のための時間を稼がせるだけだ。結局、北朝鮮が核兵器搭載大陸間弾道ミサイル(ICBM)を保有するまでになれば北朝鮮の核放棄は事実上不可能になる。「核強国北朝鮮」は韓米同盟を根幹にした韓国の安保体制を大きく揺るがす可能性が高い。大韓民国の生存そのものが脅かされる状況が予定されているのだ。2回目の核実験直後から北朝鮮は韓国に向けた核攻撃脅威も躊躇していない。


政府は北朝鮮の核放棄のために外交力を総動員するなど、より積極的に対応しなければならない。今すぐ急がれるのは対北制裁が北朝鮮を実質的に圧迫するように制裁の実効性を高めることだ。カギは中国の態度だ。中国の積極的参加がなければ金融制裁を含み、国際的制裁努力は口だけにすぎない。中国が共同歩調を取るよう説得するなど、全方位の努力を傾けなければならない。ほかの一方をもっては核放棄のときの北朝鮮が得ることができる利得の最大値を提示する「にんじん」案も用意する必要がある。「非核開放3000」をもっては充分でないと感じられるからだ。韓半島と北東アジア平和定着、6カ国協議当事国たちの共同繁栄、南北韓統一のビジョンなどが含まれた複合的で創意的な大きな絵が用意されなければならない。実現の可能性が高くなければならないのはもちろんだ。緊密な韓米協力が何より重要だが、米国ばかり眺めながら手放ししていることはできない。政府は積極的・主導的解決努力を行わなければならない。



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