6月8日付の「今年も対馬へ行った清掃使節団」という記事は、海洋民間外交が国家の品格と位相を高めるのにどれほど重要な役割をしているかを改めて実感させた。 日本は歴史的に加害者としての記憶がより多い国だ。 しかし対馬と日本の西海岸に散在する大韓民国発の海洋ゴミは韓国を加害者にした。 釜山(プサン)外国語大の学生・教授の活動とその汗は、日本の漁村住民が抱く否定的な感情を変えるのに十分だった。
海洋ゴミ民間外交はここで終わらなかった。 ほぼ同じ時期、韓日海洋環境民間団体は海洋ゴミ問題を賢明に解決するために頭を突き合わせ始めた。 日本のメディアは韓国のボランティア活動事例、海洋ゴミ官民協力システム、韓日民間団体の出会いを何度も紹介した。 海洋民間外交の範囲を北東アジアに拡大すれば、韓国に流れてくる中国の海洋ゴミ問題を解決するのにも役立つはずだ。
潘基文(バン・キムン)国連事務総長と国連環境計画が世界海洋の日(6月8日)に海洋ゴミを主要問題に扱ったのは、船舶の安全、漁業、生態系、海洋観光に大きな被害を与えているからだ。 世界3大海洋環境懸案の一つである海洋ゴミの解決法は私たちのすぐ近くにある。 国連環境計画によると、ゴミの発生自体を減らすよう市民の意識を変えるのが最善という。 小さいけれど大切な海洋民間外交は、大韓民国の品格だけでなくゴミ問題に対する市民意識と責任意識を高めるのに寄与するはずだ。 ゴミをはじめとする国家間の環境問題を解決し、成熟した市民意識をかん養できるよう、海洋民間外交に対する政府の支援拡大と国民の参加を期待したい。
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