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「北にニンジンはない」…軍事対応の度強める米国(1)

米ホワイトハウスは22日(現地時間)、北朝鮮が長距離弾道ミサイルを追加で発射する可能性に備え、米国を保護するためのあらゆる予備措置を取っていると明らかにした。

ホワイトハウスのギプス報道官はこの日、定例ブリーフィングを行い「北朝鮮や世界からの脅威に備え、米政府は必要とされるすべての予防措置を取っている」と強調した。また「米国民を保護するのは大統領の第一の課題」とした上で「(予防に向けた)諸措置を取った、あるいは取っている」と繰り返し強調した。

北朝鮮の挑発行為に厳しく取り組んでいくというオバマ大統領の強い意志を示したものだ。米国が実行中の予防措置の輪郭は米メディアを通じてはっきりしてきている。▽空中配備レーザー・ABL(Airborne Laser)を用いたミサイル迎撃の実験▽大量破壊兵器(WMD)を積み込んだと疑われる北朝鮮船舶「カンナム」への追跡▽ハワイでのミサイル防衛(MD)システムづくり--などだ。


米国がこのように軍事的対応の準備ができていることを強調する理由は、北朝鮮による追加挑発の可能性が非常に高いと見ているからだ。米国と国連が「北朝鮮の行動に見返りはない」という原則を固守することによって、実際、軍事力で米国の安全を守らねばならない状況が到来するかもしれないと判断しているのだ。

ギプス報道官は「北朝鮮は多くの場合、脅威していたものを結局実行に移した」とし、米国が北朝鮮から受けている危機感を示した。米国と日本の情報専門家は、米国の独立記念日(7月4日)を前後に、北朝鮮が長距離弾道ミサイルの追加発射に踏み切る可能性があると見ている。北朝鮮は06年にも米国の独立記念日に合わせて長距離弾道ミサイル・テポドン2号を発射した。また2回目の核実験に踏み切った今年5月25日はメモリアルデーだった。



「北にニンジンはない」…軍事対応の度強める米国(2)

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