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【グローバルアイ】「両岸が韓半島より先に統一する」

 3年間のソウル駐在特派員任期を終えて最近帰国した中国人の友人が聞かせてくれた「韓国人と中国人の比較法」が興味を引いた。 韓国人はまず行動した後に考える(作了再想)。 一方、中国人はいろんなことを考えた後に行動する(想了再作)。 2つの方法には長所と短所がある。 前者はチャンスをいち早くつかむ確率が高いが、成功する可能性は意外に低い。 後者はチャンスを逃す確率が高いが、失敗する危険性は低い。 現象を単純化したものだが、両国人の考え方と行動類型の違いをよく表している。

韓民族と漢族の性向の違いが見られるもう一つの領域がある。 両民族の相異なる統一接近法だ。 韓半島と両岸(大陸と台湾)は地球上に残った最後の分断地域。 統一は韓半島と両岸の民族的使命だ。 しかし両民族の統一努力は方法論の面でかなり違う軌跡をたどっている。 統一部のイ・ドギ事務官(39)は最近、中国人民大学マルクス大学院で「韓半島南北統一と中国両岸統一の比較研究」で博士学位を取得した。 東西ドイツ統一案比較研究は多いが、韓半島と両岸の比較研究は珍しい試みだ。

韓半島と両岸のうちどちらが先に統一するかという質問に対し、イ事務官は「現在では両岸が先だ」と断言する。 統一に接近する方法論の差から統一実現の可能性の差を発見した、という説明だ。


イ事務官によると、韓民族の統一努力は7・4宣言で始まり、南北合意書を経て6・15宣言と10・4宣言につながった。 世の中をはっと驚かせる政治的イベントが続出した。 こうした宣言だけをみると、韓半島統一はすでに実現していもおかしくないが、実質的な進展は多くなかったという評価だ。

半面、漢族の統一努力は騒がしくない。 1992年に両岸の半官半民チャンネルが「一つの中国」という大原則に合意して発表した「92共識(コンセンサス)」程度だ。 両岸交流は小3通(通信・通航・通郵)から大3通に長い期間の段階を踏んで進行した。 その結果、今では韓半島と比較にならないほど民間交流が広まり深まった。 台湾資本が上海に民営の華一銀行を開設して営業しているほどだ。 さらには台湾の教授と学生が中国の大学で中国人と自由に統一案について討論している。 ソウル大の教授と韓国の学生が金日成(キム・イルソン)総合大学学で韓民族連合論や高麗連邦制について対話する姿は見たことがない。

韓民族の統一は権力者と政界の主導で下向式に進んできた。 そのため国民的な合意基礎が弱い。 前向きな内容を盛り込んだ宣言が政権交代する度に動力を失う理由は、サプライズショーのツケを後に支払うことになるためだ。 半面、漢族の統一方法は上向式だ。 民間で実践可能なことから一つずつ進めるため外圧に強い。

寓話の中で軽率なウサギと誠実なカメの競走はすでに終わったが、韓民族と漢族の統一競走はまだ進行形だ。 一歩遅れて原則を悟ったウサギがカメの役に転じるチャンスはまだ残っている。



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