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現代・起亜自グループが海運業進出…近く輸出車運搬専用船発注

現代(ヒョンデ)・起亜(キア)自動車グループの総合物流企業、グロービスが海運業に本格参入する。下半期に自動車運搬専用船2~3隻を国内の造船会社に発注し総合海運企業へと踏み出す計画だ。グロービスはすでに自動車4000台を積載できる運搬船2隻と6000台を積載できる運搬船1隻の3隻の自動車運搬船を中古で購入しており、来月1日に現代・起亜自動車の輸出車4000台を運送する予定だ。現代・起亜自動車の輸出車運送事業規模は年間8000億~1兆ウォン(約595億~743億円)に達する。

グロービスは輸出車運搬事業を段階的に拡大し、現代・起亜自動車の輸出量の20%を直接運送することにした。また毎年割合を10%ずつ増やし、2015年までに50%以上を担当する目標だ。このために上半期に自動車海上輸送専従組織を新設することにした。グロービスはこれまで船を借りて船主の役割だけしており、運送は他の海運会社に任せていた。しかし今後は直接船舶と運航の管理を行うことになる。グロービスが本格的に海運業に進出することになる。

もともと現代・起亜自動車の輸出車は2002年まですべて現代商船が担当してきた。しかし鄭夢憲(チョン・モンホン)会長率いる現代グループが資金難に陥ったことから、系列の現代商船の自動車運送事業と運搬船40隻を海外に売却した。ノルウェーのウィルヘルムセンが投資したユーコ・カーキャリアーズに株式の80%を売却した。残り20%は現代・起亜自動車が保有している。当時の売却条件として現代・起亜自動車の輸出車運搬は2009年までユーコ・カーキャリアーズがすべて担当することになっていた。来年からはこうした条件が解除され、グロービスは総合海運業を自由に行えるようになる。


グロービスは原材料運送事業も準備中だ。鉄鉱石など原材料運送事業は海運法上、関連系列会社では扱えない。政府が1999年の通貨危機当時に苦境に陥った海運会社を支援するため鉄鋼メーカーが系列会社を通じて直接原材料を運搬することを禁止した。当時ポスコが海運会社を買収し鉄鉱石運搬を直接行おうとしたところ、海運会社が反発したためだ。しかしグロービスはこうした規制が近く解除されるとみて原材料運送事業への準備を進めている。

グロービス関係者は、「来年から現代製鉄の唐津(タンジン)溶鉱炉が稼働することから、鉄鉱石など原材料運搬需要が急増するものとみて将来の収益源としてこの事業を進めている」と話す。

グロービスは今年、海外での8000億ウォンを含め総額4兆2000億ウォンの売上を期待している。2001年の創業以来毎年20~30%ずつ高成長を続けており、グループの新設企業の中では最高の成長率を示している。2015年には売上10兆ウォンの国内最大の総合物流会社を目指すビジョンだ。



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