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ソウル大、東京大学総長「我々が望む人材像は…」(2)

◇法人化と教授改革

--東京大学は2004年法人化転換後、多くの改革を推進した。ソウル大も参考とするに値する。

◆濱田純一=東京大学の法人化は成功的だと自評する。重要なことは予算を使うとか教員を選ぶことに大学の裁量権が多くなったということだ。教授と教職員も変わった。企業精神を持って挑戦的に仕事をする。問題点もある。政府が一括的に支援した財政が少しずつ減らされている。削減分は国立大が競争を通じて受け取るが、この競争に参加するために多くの時間がかかる。


◆李長茂=(ほほえんで)東京大学、成功をおめでとう。ソウル大は1年間準備した法人化案で教授、職員、学生を説得中だ。年内に定期国会で案が成立すれば2011年に始める計画だ。法人化されれば硬直された組職から脱することができるものと見る。学校は取締役会を中心に自律運営し、教職員給料も成果によって支給すれば競争を誘導することができる。法人化という道具を通じて大学を変えるという意志の表明だ。

--大学の教授改革が活発だ。どの方向に推進中か。

◆濱田=文・理科別で改革方向が違う。医学・物理学のような分野は正教授昇進競争がとても熾烈だ。法学部も助教授はいったん別の大学に就職させた後で教授になるに値する人だけまた受け入れる方式を使っている。インブリーディング(inbreeding)、すなわち指導教授と学生が同じ学科教授として任用される純血主義を防止するためのことだ。

◆李=我々も3分の1以上をほかの大学または専攻出身者から選び、インブリーディングを阻む。最近入ってくる教授は40%ほどが違う大学・専攻出身だ。ソウル大学は最近教授の教育と研究に対して厳格な評価を通じ、処遇を異にして適当な報酬を与える方に進んでいる。最近2~3年間、海外から碩学を招待して教授個人だけではなく、単科大、学科に対する評価もしている。

◇私教育は韓日共同の問題

--両大学は入学競争が熾烈なことで有名だ。私教育問題も深刻だと思うが、人材選抜の哲学は。

◆李=アジアの多くの大学が筆記試験で人材を選抜する。過去にはソウル大も特に違わなかった。最近には学業成就度外に創意性と潜在力、社会寄与の意志など、多様な長所を持った人材を重要視する方に変わっている。中でもそのひとつがAO入試だ。私教育依存度を減らして多角化した人材を選抜することができるものと期待している。濱田総長に提案をしたい。私たちベセトハ(Be-Se-To-Ha=北京大-ソウル大-東京大学-ハノイ大)会議でアジアに相応しい入試制度を共同で研究するのはどうだろうか。4つの大学が知恵を集めようという意味だ。

◆濱田=同感だ。良い人材を選ぶには多くの研究が必要だ。アジア大学が協力すれば良いだろう。東京大学の入試は基本的に筆記試験だ。公正性と公平性を重視するからだ。しかし筆記試験だけで本当に良い人材を選ぶことができるかに対する心配もある。筆記試験だけでは、やはり家庭の経済状況のいい学生たちが私教育を通じて入って来るからだ。日本も私教育問題が根深い。東京大学入試の及ぶ影響が大きいため、制度を変えることにはかなり慎重だ。



ソウル大、東京大学総長「我々が望む人材像は…」(3)

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