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三星(サムスン)電子が最近公開した携帯電話のグローバル戦略モデル「ジェット(S8000)」を国内で見ることができなくなった。スペックダウンして発売するという批判を避けようと名前を変えたためだ。来週公開予定の新モデルは外部デザインは「ジェット」とほぼ同じだが、無線インターネット(Wi-Fi)と動画再生機能がない。したがってノートパソコンのようにインターネットに直接アクセスして電子メールのやりとりをしたり、音楽ファイルをダウンロードしたりすることは難しくなった。三星が「スマートフォンよりスマートだ」としていた核心機能が国内では使えなくなったのだ。代わりにジェットの3.1インチより大きい3.5インチのAM型有機ELモニターを装着し、地上波DMBも追加された。三星「ウルトラタッチ」(韓国モデル:ウルトラハプティック)やLG「アリーナ」など主力製品はほとんどがこうした「スペックダウン」問題を抱えた。Wi-Fi機能を除きDMBを追加したためだ。
通信専門家らは、「国内の通信会社が携帯電話機で無線インターネットに直接アクセスすることを喜んでいないため」と口をそろえる。国内の利用者はほとんどが移動通信網として「ネイト」や「ショー」にアクセスし着メロなどをダウンロードし、「メロン」「トシラク」などから音楽ファイルを購入している。データ通話料はもちろん情報利用料の一部まで移動通信会社の取り分となる。しかし速度の速い第3世代通信網を備えていない外国ではこうした作業のほとんどを無線インターネットに依存している。米アップルのiPhoneの国内上陸が難しいのもこのためだ。国内メーカーと違いアップルは無線インターネットを除く仕様変更を受け入れていない。
これについてSKテレコムの関係者は、「国内の利用者を調査してみれば携帯電話で電子メールがウェブ検索をしたいという回答は少数なのに比べ、DMBは必須に挙げられる」と話す。わざわざ無線インターネット機能を省いているのではなく、限られた端末機スペースの中にDMBチップを入れるため仕方なく抜いているという説明だ。
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