06年に北朝鮮が初の核実験に踏み切った当時までも「交渉向け」という分析が優勢だったのが事実だ。「体制の安全の保証」や「経済支援」を核開発計画と引き換える狙いから、核開発に乗り出した可能性が高いと考えた。北朝鮮の核問題を話し合う6カ国協議にこだわったのも、そのためだった。
しかし北朝鮮が2回目の核実験に踏み切り、これまで否認してきた「ウラン濃縮実験」という事実まで自ら認めるにつれ、交渉向けという分析は説得力を失うことになった。核兵器の保有自体が目的であることが明らかになったのだ。現在の事態を1回目、2回目よりはるかに深刻な「第3の核危機」と見なす理由である。
しかし北朝鮮が2回目の核実験に踏み切り、これまで否認してきた「ウラン濃縮実験」という事実まで自ら認めるにつれ、交渉向けという分析は説得力を失うことになった。核兵器の保有自体が目的であることが明らかになったのだ。現在の事態を1回目、2回目よりはるかに深刻な「第3の核危機」と見なす理由である。
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