韓米首脳会談が開かれた１６日に北朝鮮が、米国人女性記者２人の「犯罪の事実」など詳細を公開した。

首脳会談の当日に米国人記者問題を取り出し、米国に圧力をかける狙いとみられる。北朝鮮国営の朝鮮中央通信はこの日「米国人の犯罪を世に広く知らせるために公表する」とし「（米国人女性記者らが）裁判で、北朝鮮人権の実像を歪曲して誹謗（ひぼう）、中傷する映像資料を捏造し、北朝鮮を孤立、圧殺しようとする政治的動機により働いた犯罪公営であることを認めた」と報じた。

また「刑期は０９年３月２２日から計算し、判決に対して上訴できないと言い渡された」と伝えた。北朝鮮は２人に対し、労働教化刑１２年の判決を下した。同通信は「（女性記者の）中国系ローラ・リンさんと韓国系ユナ・リーさんは今年１月から米ロサンゼルスで、米ケーブルテレビ・カレントＴＶの制作部監督ミチ・コース氏らと北朝鮮を誹謗する番組を作ることについて謀議した」としている。


続いて「３月１１日にこれら３人は韓国に立ち寄り、軍事境界線の非武装地帯（ＤＭＺ）を見学し、脱北者に、社会主義体制を非難させる妄言を誘導した」と説明した。また「（女性記者らは）同月１７日に中国・図們市月晴鎮から豆満江（トゥマンガン）を渡ってきた後、撮影機で撮影し“我々はただ今許可なく北朝鮮領土内に入ってきた”と収録し、記念として小石を拾った」と伝えた。

同通信によると、当時、北朝鮮の警備隊員らが女性記者２人は逮捕したが、一行のコースさんとガイドのキム某さんは逃亡した。