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【イエメン拉致事件】家族「信じられない、8月に帰国すると…」

イエメン・サダで拉致された韓国人女性オムさん(34)が死亡したという海外メディアの報道があった15日、オムさんの父(64)は「いま言葉では表現できない心情だが、希望を捨てていない」と語った。そして「信じられない」という言葉を繰り返した。

オムさんの父はこの日夜、中央日報との電話で「親せきと一緒にニュースを見ながら消息を待っている。外交通商部からはまだ何の連絡も受けていない」と話した。また「娘は1週間ほど前に電話をかけてきたが、『8月初めに帰国する』と話しただけで、危険だという話はしていなかったし、元気そうな声だった。娘は昨年8月にイエメンに行った」と伝えた。オムさんは父と妹と一緒に暮らしていた。母は4年前に亡くなっている。

前日、一部のメディアとのインタビューでオムさんの父は「娘は活発な性格で、宗教団体から以前にも外国で二度ほどボランティア活動を行っていた。イエメンに行く前は危険地域だから心配したが、『団体内だけで活動する』と言って家族を安心させた」と話した。


オムさんの妹は「先日、姉から手紙が届き、『子どもたちを教えている』と書いていた」とし「行方不明になったことは昨日(13日)韓国にいる姉の知人と外交通商部を通して知った」と語った。オムさんは主に韓国人医師の子どもの教育を担当していたという。

オムさんが所属する「ワールドワイドサービス」はイエメンで主に活動する国際医療ボランティア団体。この団体は、オランダ人夫婦の医師2人が1972年にイエメンで医療ボランティア活動をしたのがきっかけで、89年にオランダで非政府機構(NGO)など登録手続きを踏み、ボランティア団体として正式に発足した。現在、医師・看護師・病院維持・補修技術者など30人余りがサダのリパブルリカン病院などで医療ボランティア活動を行っている。



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