日本の野党第一党の民主党旋風が吹いている。１４日の千葉市長選挙で全国最年少の市長として当選した熊谷俊人（３１）市長は民主党の推薦を受け、自民党候補と大幅な票差で勝った。今回の選挙は任期満了にともなう衆議院選挙の前哨戦の意味合いもあり大きな関心を集めた。民主党は先月末に行われたさいたま市長選挙でも推薦候補が当選している。先月からスタートした鳩山由紀夫代表体制で支持候補が相次いで当選する成果を上げた。来月５日には静岡県知事選挙、１２日には東京都議会選挙が相次いで行われ自民党を緊張させている。

世論調査でも民主党旋風が確認されている。毎日新聞は１５日に「麻生太郎首相と鳩山代表のどちらが首相にふさわしいか」を問う質問で鳩山代表が３２％の支持を獲得し、麻生首相の１５％の２倍になったと報じた。麻生内閣に対する支持率も鳩山総務相の更迭問題などから１９％に下がった。衆議院選挙で勝利を望む政党についての質問でも民主党が５３％で自民党の２７％を大きく上回った。