両首脳は今回の会談で、同盟の中長期的なビジョンを盛り込んだ「韓米同盟未来ビジョン（Ｔｈｅ　Ｊｏｉｎｔ　Ｖｉｓｉｏｎ　ｆｏｒ　ｔｈｅ　ＲＯＫ－ＵＳ　ａｌｌｉａｎｃｅ）」も採択する予定だ。

米国が韓半島有事の際、韓国に対し、以前の核戦力に加え、非核戦力の対応まで補完された「核の傘（核保有国が、その核戦力を背景にして自国および友好国の安全維持をはかること）」を提供するという「拡張抑止力」を明文化する規定も、同ビジョンに含まれる。

特に今会談は、北朝鮮が核開発を加速化し後継体制づくりを急ぐなど韓半島地域をめぐる安保がターニングポイントを迎える時点に開催されるという点から、非常に有意義だ。両首脳は「いかなる場合にも北朝鮮を核保有国とは認められない」という点を再確認する予定だ。


米国のレッドライン（越えてはならない一線）が北朝鮮の核保有ではなく、核拡散を防ぐことにあるという誤った判断を、北朝鮮が持たないよう、韓米両国が共通認識を明確にし、協力体制の緊密化を再確認する必要があるからだ。

外交通商部当局者は「歴代の韓米首脳会談のうち、最も厳重な時期に開かれる会談になるだろう」とした後「今会談は今後４年近く任期をともにする両首脳が事実上初めて韓半島政策を調整するという点からも意味が深い」と説明した。会談では▽韓米自由貿易協定（ＦＴＡ）の承認▽アフガニスタン支援問題－－など両国間の懸案も議題に含まれる。

会談を終えた後、両首脳はホワイトハウス内の庭園「ローズガーデン（Ｒｏｓｅ　Ｇａｒｄｅｎ）」で共同記者会見を行い、米ＣＮＮテレビをはじめ地上波５局がこれを生中継する予定だ。両首脳は会見後にホワイトハウス内の「家族宴会場（Ｆａｍｉｌｙ　ｄｉｎｉｎｇ　ｒｏｏｍ）」で昼食をともにする。単独首脳会談から昼食まで、両首脳は２時間余りをともにすることになる。



韓米首脳「最も厳しい時期に会談」（１）