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西海から中国漁船が消えた理由

最近、南北関係が冷え切ってしまった中、西海(ソヘ、黄海)最北端の海上で不法操業していた中国漁船が姿を消している。中国漁船は1999年と2002年、延坪(ヨンピョン)海戦勃発以前も北方限界線(NLL)海上で200余隻が急に姿を消したため、これらの撤収については南北間の交戦の可能性を図る定規となった。今年は北朝鮮の対南敵対発言が始まった直後の2月初めにいっぺんに消え、その後も最高150隻ほどが現れては消えるのを繰り返し、緊張を高めた。

しかしこれら漁船の消えた理由は敏感な南北関係によるというよりは▽中国の禁漁期が6月1日に半月繰り上げられたこと▽カニの商品価値が下落したこと▽中国政府の不法操業取り締まりが強化されたこと--と分析された。西海の最北端延坪島とペンリョン島付近のNLL海上で不法操業した中国漁船は先月28日から撤収を始め、現在は20~30隻が残っているものと伝えられた。

14日、海警によると中国の禁漁期は毎年6月15日から2カ月だが、今年は6月1日に始まった。これにより中国政府が撤収を指示、漁船たちが操業を断念して西海最北端から例年より早く去ったという。また今年の西海のカニは卵が少なく、商品性が落ちて中国漁船が操業を放棄したケースも増えたという。


中国政府の漁業指導船増強配置も中国漁船の早期撤収に影響を及ぼした。海警関係者は「中国農業部傘下漁政局が西海上で不法操業する自国漁船の取り締まりのために、公安部とともに取り締まり専門機構を設置して漁政船を増やした」と説明している。



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