金大中(キム・デジュン)元大統領の発言が波紋を起こしている。 金元大統領は11日の6・15南北共同宣言9周年記念特別演説で「過去50年間に血を流しながら勝ち取った民主主義が危うくなっていて心配」とし「傍観すれば悪の側だ」と述べた。 現政権は悪で、これを打倒するために立ち上がらなければ同じ悪の側になる、という言葉と解釈できる内容だ。 国が内外で苦境に立たされているこの時期に、なぜ元大統領がこうした適切でない言行をするのか理解できない。
金元大統領の演説を聞くと、私たちがあたかも20年ほど前の過去に戻ったかのような錯覚を起こしてしまう。 世の中を民主対反民主、善と悪に二分している点からしてそうだ。 現職大統領を「独裁者」と規定し、「独裁者に頭を下げて追従するのは容認できない」と力説した。 さらに「行動する良心になってみんな立ち上がるべきだ」と述べた。 政府を打倒しようという扇動に他ならない。 今がそういう時期なのか呆気にとられてしまう。 元大統領として、政治元老として、現政権に対する苦言を呈したものと考えるには、発言内容が不適切であり、表現も険悪だ。
しかも金元大統領の演説を聞く限り、何が独裁というのか納得できない。 自分の執権当時に比べて何が良くないのか。 今の政治状況が「みんな立ち上がるべき」と呼びかけるほど厳酷なのか。 国政を運営した元大統領が民主的な手続きと枠組みを破壊して国を混乱に導くのは無責任だ。 金元大統領はまた、盧武鉉(ノ・ムヒョン)前大統領の逝去と関連し、「弔問客の10分の1だけでも『元大統領を侮辱するような捜査をすべきでない』と署名していれば死ななかったはずだ」と述べた。 盧前大統領の逝去は遺憾だが、元大統領は罪があっても捜査をすべきでないという論理へ導いてはならない。
元大統領なら国が混乱している時期、国民の和合と危機の克服に向けて力になるのが当然だ。 さらに金元大統領は与野党政権交代の経験を持ち、今でも支持基盤を保持している人物だ。 現政権に対する元大統領の批判と助言は補薬になる。 しかしそのためには最小限の品位と襟度を持たなければならない。
金元大統領の演説を聞くと、私たちがあたかも20年ほど前の過去に戻ったかのような錯覚を起こしてしまう。 世の中を民主対反民主、善と悪に二分している点からしてそうだ。 現職大統領を「独裁者」と規定し、「独裁者に頭を下げて追従するのは容認できない」と力説した。 さらに「行動する良心になってみんな立ち上がるべきだ」と述べた。 政府を打倒しようという扇動に他ならない。 今がそういう時期なのか呆気にとられてしまう。 元大統領として、政治元老として、現政権に対する苦言を呈したものと考えるには、発言内容が不適切であり、表現も険悪だ。
しかも金元大統領の演説を聞く限り、何が独裁というのか納得できない。 自分の執権当時に比べて何が良くないのか。 今の政治状況が「みんな立ち上がるべき」と呼びかけるほど厳酷なのか。 国政を運営した元大統領が民主的な手続きと枠組みを破壊して国を混乱に導くのは無責任だ。 金元大統領はまた、盧武鉉(ノ・ムヒョン)前大統領の逝去と関連し、「弔問客の10分の1だけでも『元大統領を侮辱するような捜査をすべきでない』と署名していれば死ななかったはずだ」と述べた。 盧前大統領の逝去は遺憾だが、元大統領は罪があっても捜査をすべきでないという論理へ導いてはならない。
元大統領なら国が混乱している時期、国民の和合と危機の克服に向けて力になるのが当然だ。 さらに金元大統領は与野党政権交代の経験を持ち、今でも支持基盤を保持している人物だ。 現政権に対する元大統領の批判と助言は補薬になる。 しかしそのためには最小限の品位と襟度を持たなければならない。
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