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ケイコ・バン氏(44)。 日系アメリカ人だ。 姓がバンであるのは夫が韓国人だからだ。 そのほかにもバン氏は韓国と縁が深い。 バン氏は90-92年、CNN放送のソウル特派員として活動した。 最近は韓流関連プログラム「ヒップコリア」(Hip Korea:おもしろい韓国)を制作し、ドキュメンタリー専門ケーブル放送のディスカバリーチャンネルで放映している。 今回は壬辰倭乱(文禄・慶長の役)関連のドキュメンタリーを制作するために韓国に来た。
まだ資料収集をして韓国の関係者との協力を模索する段階だ。 しかしバン氏の頭の中はすでにロケ地と撮影技法のアイデアでいっぱいだった。 「壬辰倭乱」の呼称は国によって異なるが、英語で行われたインタビューでバン氏は韓国式に「壬辰倭乱(イムジンウェラン)」という表現を使った。
バン氏は「このプロジェクトを15年間準備してきた」とし「壬辰倭乱と関連して外国人が英語で作る最初のドキュメンタリーになる」と述べた。
「壬辰倭乱はアジアで起きた戦争のうち第2次世界大戦に次いで規模が大きい。 またアジアの歴史の流れを大きく変えたという点で重要な意味がある」
バン氏は李舜臣(イ・スンシン)将軍も大きく取り上げる予定だという。「李舜臣将軍は魅力的な人物だが、世界にはあまり知られていない。 私のドキュメンタリーを通じて李舜臣を世界に紹介したい」
スタートは順調だ。 先日、韓国だけでなく、米国・フランス・ドイツなどの放送局と放映契約を結んだ。 斬新なアイデアだけで得た成果だ。 バン氏はドキュメンタリー制作のキーワードを「信頼」と語った。 歴史的な事実を徹底的に再現するという覚悟だ。
「日本軍には日本人俳優を、韓国軍には韓国人俳優を起用する。 北朝鮮地域での戦闘は北朝鮮で撮影する計画も立てている。 予算およびコミュニケーションの問題があるが、楽な方向への妥協はしない」
「韓国だけの立場、日本だけの視点から抜け出し、全体の客観的事実と歴史的重要性に照明を向けるのが目標だ。 私は日系人だが米国で育ち、韓国人と結婚しているだけに、客観的な視点は維持できると信じている。 制作チームもさまざまな国籍の人たちで構成する予定だ」
バン氏は韓国を「静かな朝の国」と呼ぶことには同意していない。 バン氏は韓国を極端な状況が存在する興味深い位国だとと語った。
「まず壬辰倭乱のドキュメンタリーを成功させ、その後も韓国に関する内容を扱っていきたい」
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