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【社説】宇宙強国の第一歩を踏み出した羅老宇宙センター竣工

韓国で最初の人工衛星発射基地である羅老(ナロ)宇宙センターが昨日ようやく竣工した。これで韓国は宇宙センターを持つ13番目の国になった。これは韓国が独自に宇宙発射体を打ち上げる能力を備えたことを意味する。実際、7月末には韓国の技術で作った科学技術衛星2号を搭載した「羅老」(KSLV-1)が羅老宇宙センターから打ち上げられる予定だ。いまや韓国も宇宙探査・開発競争に本格的に飛び込む歴史的な第一歩を踏み出したのだ。今日、宇宙開発分野は先端科学技術の寵児であり、国力のバロメーターとなっている。かつて米国とロシアが競争的に主導してきた宇宙開発が、いまやヨーロッパ・中国・日本・インドなど先進国と新興経済大国の角逐場になった。宇宙開発を通した電機電子・通信・機械・化工・新素材など未来先端産業の発展とともに、安保レベルでも宇宙開発の重要性がますます高まっているからだ。

しかし韓国の宇宙開発レベルはまだ初歩段階を抜け出したばかりだ。世界13位の経済大国が今になって宇宙センターを確保したこと自体が、競争国に比べて韓国がどれほど遅れていたかを象徴的に表している。宇宙開発の先進国が備えるべき3大要件は、宇宙センター・人工衛星・宇宙発射体を独自に作れる能力という。今回竣工した羅老宇宙センターの場合、ロシアの技術を基盤に80%程度の国産化を成し遂げた。人工衛星の製作技術は相当な水準に到達しているが、発射体の技術はまだ北朝鮮にも及ばないという評価を受けているのが実情だ。ゼロから初めてこれほどの技術自立を達成したのは感心だが、前途が長いのも事実だ。宇宙強国に飛躍するためには、宇宙開発各部門の国産化と独自の宇宙技術の確保にさらに力を注がなければならない理由だ。

このためには学界と産業界、政府が力を合わせ、国内の科学技術力を宇宙開発に集中させなければならない。宇宙開発に対する学界の研究情熱と民間の先制投資、政府の果敢な支援が交わる時、初めて韓国の宇宙開発レベルが一段階高まる。宇宙開発に対する国民の関心と声援も必要だ。羅老宇宙センターが大韓民国の21世紀宇宙強国の夢をかなえる母胎になることを祈る。

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