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世界が注目する新型iPhone、韓国では販売しない?



マニアが待ちこがれていたiPhoneの新製品が登場した。しかし今回も韓国での販売の話は聞こえてこない。さまざまな条件を考えるとそれなりの理由がある、というのが専門家らの話だ。

◇新型iPhone公開=アップルは8日(現地時間)、米サンフランシスコで開かれた「ワールドワイド開発者カンファレンス(WWDC)」で新型スマートフォン「iPhone3GS」を公開した。従来の「iPhone3G」に比べて通信速度が2倍速い。


この日の行事には健康問題で長期休暇中のスティーブ・ジョブズ最高経営者の代わりにフィル・シラー副社長が出席した。シラー副社長は「iPhone3GSのSはスピードを意味する。新型iPhoneはウェブページを開くのにかかる時間が従来の製品の3分の1と短く、性能が優れた製品」と説明した。この製品は19日から米国・ドイツで市販される。8月には世界80カ国余りで販売される予定だが、韓国は含まれていない。

◇国内では絵に描いた餅=元祖iPhoneはヨーロッパ方式第2世代(2G)移動通信(GSM)規格であるため、国内では使用できなかった。しかし昨年3G製品が登場し、国内での販売に期待が高まった。

韓国型データ移動通信規格「WIPI」を必ず搭載しなければならないという規定が障害だったが、今年4月に廃止された。さらに先月KTFを合併したKTが移動通信市場の主導権を握ると、iPhone導入に拍車をかけるという見方が強まった。韓国市場での販売を期待するマニアが増えた理由だ。ネットユーザーらは「アフリカのマリや南米のガイアナでも発売されるiPhoneをIT強国の韓国で使えないというのは話にならない」と移動通信業界を圧力を加えている。

しかしアップルの収益モデルは韓国の実情に合わず、すぐに発売されるのは難しいという指摘が多い。まずiPhoneではWIPI基盤がほとんどの国内移動通信会社のサービスをほとんど使えない。MP3とメロディー・ゲームなどのダウンロードもできない。絵文字や写真を入れたマルチメディアメッセージ(MMS)をやり取りするのも難しい。

アップルのiTunesで動画や音楽をダウンロードしなければならず、App Storeでゲームなどのプログラムを購入して使用しなければならない。アップルはiTunes Storeを国内に開いていない。利用者は不便で、移動通信会社は収益源がない。費用も問題だ。米国で新型iPhone16ギカバイト(GB)製品の価格は199ドル(26万ウォン)。しかし2年約定で毎月基本料70ドル(約9万ウォン)前後の料金制だ。

移動通信業界の関係者は「国内のスマートフォン販売量はOMNIA(SKテレコム)とマルチタッチフォン(LGテレコム)が各10万台で、XPERIA(ソニー)・ブラックベリー(RIM)など外国産フォン販売量は各1万台前後」と伝えた。



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