海外派兵に軍将兵の志願が集まっている。陸軍が８日に明らかにしたところによると、先月２２日に最終選抜されたレバノン派遣部隊第５陣の場合、兵士は１１．２倍の競争率を見せた。将校は６．１倍。副士官は１２．１倍だった。特定兵の場合には５０倍の激しい競争を勝ち抜かなければ派兵リストには入れないという。今回選抜された３５０人は今月中にレバノン南部ティール地域に派遣され、６カ月間にわたり平和維持活動（ＰＫＯ）に従事する。

このように海外派兵が人気を集めているのは、海外勤務を経験できる上、多様なインセンティブが与えられるためとみられる。将校の場合、一般参謀は１年間の勤務で補職ひとつを履修したとみなされるが、海外派兵は６カ月の勤務で同じ評価を受けられる。また内外の委託教育選抜時に０．２５点、長期服務者選抜時に０．３点の加算点を得られる。進級選抜の場合も潜在力項目で「肯定的」の評価を得られるのもメリットだ。陸軍のオム・ヒョシク広報課長は、「若い兵士の場合、新しい世界に対する挑戦意識が強い上、海外派兵という忘れられない経験をするという考えから志願率が高いようだ」と説明している。


月給のほかに手厚い海外勤務手当があることも利点だ。兵士の場合、国内で服務する場合は平均月給８万ウォン（約６２００円）程度だが、派兵時には月１００万ウォンをはるかに超える。月１３４０ドルの基本手当に危険度により加重適用される手当がある。勤務難易度評価６等級に相当するレバノン派遣部隊の場合、基本手当の１２５％を受け取るというのが関係者の説明だ。