ホンダが下半期に現代自動車の「ベルナ」よりも安い１万ドル前後の小型車を米国市場で発売すると米国のディーラーに通知した。現代自動車が最近になり米国市場でシェアを高めていることから挑戦状を出したもの。ホンダはインドのタタが販売する「ナノ」のような５０００ドル以下の超低価格車を生産するには限界があるとみて普及型小型車に力を入れる方針だ。ホンダはまた、１億ウォン（約７９０万円）を超えるスポーツカーの「ＮＳＸ」の開発をとりやめ、環境対応車に力を集中することにした。米国市場向けの環境対応ディーゼルエンジンも来年に発売する予定だ。「アコード」に装着される新型ディーゼルエンジンの燃費は１リットル当たり２０キロメートル以上になるようにする計画だ。

世界的な景気低迷により自動車市場の縮小と円高の二重苦に苦しむ日本の自動車メーカーが最近になり反撃に乗り出している。日本のメーカーは上半期に不振が続いた。減産と在庫調整で多くの時間を過ごした。１～５月の米国市場でトヨタの販売は５４万３７８７台で前年同期比３８％減となった。ホンダもこの期間の販売が３４％減少した。現代（ヒョンデ）・起亜（キア）自動車は比較的好調で、２８万７３０２台で７．４％の減少にとどまった。

世界トップのトヨタはまずムードを刷新することにした。２５日にトヨタ創業家一族の４世となる豊田章男副社長が社長に昇格する予定だ。専門経営者から１４年ぶりに創業家一家に経営権が戻ることになる。全般的な危機状況の際には強力なオーナーシップで経営を引き締める必要があるとの判断のためだ。

ホンダの反撃「現代自より安い車を発売する」（２）