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原発2基の輸出、車32万台・タンカー40隻の輸出と同じ効果



先月25日、慶尚南道昌原市鬼谷洞(キョンサンナムド・チャンウォンシ・クィゴクドン)斗山(ドゥサン)重工業内の原子力工場。鉄を削る音が響く工場内には、壷型の大きな鉄の塊があちこちに置かれている。長さ20メートル、直径4メートル、重さ370トンのこの鉄の塊に各種部品を付け加えると、原子力発電所の核心設備である蒸気発生器になる。価格は1台当たり数百億ウォン。

この蒸気発生器の下の方には「Project Name SEQUOYAH #2」という案内文が付いている。イ・ヨンドン工場長は「米セコヤ原発2号基に交換用として納品する蒸気発生器という意味」と説明した。


斗山重工業には原発の核心装備をすべて自主的に生産できる設備がある。発電用タービンも製作する。ここで作られた設備に各種土木施工などを加えれば、電気を生産する原発になる。

斗山重工業を筆頭に韓国の原発建設レベルは世界最高水準に達している。韓国はこれを基礎に世界各地で運営される原発に各種機器を輸出しており、今年はアラブ首長国連邦(UAE)に原発を丸ごと輸出する契約のために先進国と競争している。

◇相次ぐ原発発注=国際原子力機関(IAEA)と教育科学技術部によると、中小型原子炉が2050年までに500-1000基が新規建設(350兆ウォン)され、研究用原子炉も2025年までに110基余が追加で建設される見込みだ。計1000兆ウォンを超える規模だ。

韓国はその間、斗山重工業を中心に部品と個別機器の輸出に力を注いできた。しかし今後は単位原発の受注が目標だ。ヨルダンが原発輸出の有望地域に浮上している。ウクライナ進出も狙っている。ウクライナの場合、1986年のチェルノブイリ原発爆発事故以来、新規建設を全面中断してきた。しかし温暖化・原油高騰を受け、エネルギー戦略2030計画を樹立し、3基の原発建設を推進している。

2020年までに最大40基余りの原発建設を推進中の中国市場にも、各国の主要企業の関心が集中している。

◇ソナタ32万台分の輸出効果=原発の輸出において韓国の競争力は低い単価だ。米ウェスティングハウスや仏アレバの場合、発電用量1キロワット当たりの生産費が3000-5000ドルであるのに対し、韓国新古里(シンゴリ)原発3・4号基の場合は2000ドルだ。

さらに韓国型原発は十分に標準化されていて工事期間が53カ月ほど短い。韓国原子力研究院のチャン・ムンヒ本部長は「原発は他のどの産業分野よりも波及効果が大きく、付加価値が高い」とし「原発1基を建設するのに3兆ウォンがかかるとすれば、このうち10%程度の3000億ウォンが利益として残る」と説明した。

2基ずつ輸出する原発は1基当たり3兆ウォンで、少なくとも6兆ウォン規模の輸出品目となる。韓国型原発2基を輸出する場合、現代(ヒョンデ)車「ソナタ」32万台、30万トン級大型タンカー40隻の輸出効果を生むと分析される。



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